31日。テーマと場所を変え続ける縛り。友達限定という縛り。謎の縛りにがんじがらめになりながら、31日がやってくるたび開催されるクローズドパーティThir(s)ty One。SNSはクローズドにも関わらず1000人ほどのフォロワーを持ちながら、2年ほど続けてきた彼らがついに、誰でも参加可能なパーティ「OPEN DOOR」を開催するという。なぜ、Thir(s)ty Oneがはじまったのか、OPEN DOORが目指していることとは?Thir(s)ty Oneをプロデュースする4名(Ryonosuke Ono,Takemi Inagaki,Moe Odagiri,Yunosuke Nakayama)に、イベント最初期からこのパーティに参加し、布教し続けている自称31宣教師のTomoya Hyodoが聞き手となって聞いてみた。
「31日に、友達だけで。」という縛りのはじまり
ーーThir(s)ty Oneがはじまった経緯は?
Ryonosuke Ono(以下R):2021年末に久しぶりにみんなで会えるパーティをしたくて、稲垣と一緒に企画して、中山にはDJ、小田切にはバーテンで参加してもらった忘年パーティがきっかけ。その日がとんでもなく楽しくて。で、またやりたくて、たまたま稲垣と中山と会っていたときにパーティやろうぜ!!ってなったんだよね。とはいえ何か目印にしたいなと思っていて、そうしたら中山が「31日を縛りにするのはどう?」って言ってくれて、それがはじまり。31日を縛りにすると、だいたい各月開催のちょうどいい期間になるし、なによりカレンダーがイベントの目印になるよねってことで。
Yunosuke Nakayama(以下Y):そう。そして、クローズドなパーティの形を取ることに決めたのは、おおきく2つくらい理由があったよね。コロナ禍は過ぎたもののまだまだ世の中全体が様子見しているような状況だったということと、そもそもクラブイベントに行くのは楽しいけど怖い。そこをどうにかクリアしたかった。行ったらちゃんと友達がいる場所をつくりたくて。最初は3人の友達を呼んで小さくスタートした。
Moe Odagiri(以下M)::その後改めて4人でキックオフして、一緒にどんなパーティにしたいか考えたり、Instagram立ち上げたりしたよね。
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適度に繋いで、そっと去る
ーーちなみにここまで18回パーティをやってきて、見えてきたものはある?
R:18回もやると、「私あのとき来ていたんですよね」「その時自分もいました」みたいな、パーティが会話の媒体になっているのが嬉しい。歴史を共有している感じがするね。
M:そうだね。来てくれた友達が増えるような工夫をしていて、気づけば出会った人と乾杯していたり、次に会った時に「こないだぶり!」って話しているのを見るとうれしいなと思う。あと、やっていて気づいたTipsが、新しい人と人をつなぐ会話をしたら早めにその場を去っちゃうこと(笑)。
ーーえ、ひどくない!それ!
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M:それが実は意外と効果があって、会話の最初の一歩だけをフォローしたらその場から離れたほうが実は仲良くなってくれたりすることも多いんだよね。
R:そうそう、いいよね!最初のキッカケがあればあとは自走していくよね。似たような話でいうと、ステッカーに色んなマークを付けて入口で配っていて、誰かと同じ絵柄を見つけたらドリンクをサービスしたりしてる。これも最初の何気ないキッカケづくりには結構役立ってると思う。
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常に新鮮な場を作るために
Takemi Inagaki(以下T):音楽面では、回を重ねるごとに音楽のジャンルを変えてみたり、キャスティングのテーマを変えてみたり、色々挑戦していて、だんだんブラッシュアップできているんじゃないかなと思っている。良い音楽を提供することはやっぱり、大事にしたいな。
ーーちなみに、毎回キャスティングやコンテンツはどうしているの?
M:みんなで場所を決めてから、テーマを決めているんだよね。そのテーマに合わせてキャスティングやコンテンツを決めているんだけど、場所がなかなか決まらなくて大体告知がギリギリになっちゃう。けど、「こんなところでやっているの?」という驚きと、「みんなで新しい景色を見に行く」新鮮さを大事にしたいんだよね。キャスティングは完全に稲垣!
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T:コンテンツや箱の性質によって決めている感じだね。今回はこの人をフィーチャーしてみようかなという感じ。
Y:毎回コンセプトをInstagramの投稿文やKVで表現するけど言い過ぎないのを大事にしていて。あけすけにテーマをいうのはダサいなと。ここの温度感がMTGでよく揉めるけどね笑
R:それな・・・。
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閉じたパーティをちょこっと開けてみる
ーーぶつかりながら作っていていいね笑 そんなクローズドーパーティを、なんでオープンにしようとしたの?
R:そもそも僕たちは31回やって辞めようと思っているので、培ってきたものをオープンにすることで「31」をより多くの人の共通言語になるような機会をつくりたくて。31で出会った人同志がコラボレーションして何かを作って欲しいと思っているので、ここで生まれた表現をより多くの人に見にきてもらう・・・授業参観みたいな感じ!?
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Y:そうだね。コミュニティの幅を増やしたくて、一度オープンにすることで存在を知ってもらえたらいいよね。いつも来てくれる人たちも、気持ちをリフレッシュできたらいいな。
M:今回は歌、DJ、落語、怪談と幅広いコラボレーションをするチャレンジをしていて。その化学反応を楽しんでもらえたらいいな!あとは初めての人は独特の空気感を楽しんでもらえればと!
T:ガッツリなライブセットは初めてなので、そのチャレンジを一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!
Thir(s)ty Oneがプロデュースする音楽イベント「OPEN DOOR」は今週末開催。当日は、ライブ/DJやアクトだけではなく、フードや、コミュニティメンバーによるPOP UP、空間演出など、このコミュニティに参加する多様なバックグラウンドを 持つ人々が、ステージの上で交差する一夜に。恵比寿LUIQIDROOM2FのTime Out CafeとKATAのダブル で、15時~23時までぶっ通しで開催される。過去にTimeout Cafe & Diner + KATAに来たことがある人も、いつもと違った空間演出で楽しめること間違いない。
チケットは8月30日(金)まで先行チケットを販売中。早めに購入すればお買い得なので、気になっている方は早めに友達と予定を合わせてチケットを手に入れてほしい。(31Magazineでも同様のインタビューを掲載予定)
INFORMATION
OPEN DOOR by Thir(s)ty One
日時:2024年8月31日|OPEN 14:30 / START 15:00 / CLOSE 22:00(再入場可能) 会場:恵比寿 Timeout Cafe & Diner + KATA
料金:Adv.¥4,000、Door ¥4,500 (税込、ドリンク代別途) イベント/チケットリンク:https://31-thirstyone.zaiko.io/item/365386
出演 :
[ Live ]
xiangyu, 諭吉佳作/men, WOLVEs GROOVY, 北村蕗, thonght
[ Collab. Act ]
桂枝之進 (落語)、チビル松村 (怪談)
[ Collab. Artists / VJ ]
Tomoya Hyodo, 戸田健太, shibashin, Yusaku + Yukina + Takuma Takei and more
[ DJ ]
〈mt.west (パソコン音楽クラブ), uin, MANON, CHEZ MOI, DJ Final Cut Pro, Shoichi Okatake, Thir(s)ty One Crew
※DJ equipment powered by AlphaTheta Design
[ Food ]
家と店 (by Hide)、台湾屋台Woo
[ Space Design ]
kihi
[ Collab. Shop ]
kihi、空想友達 / unison by asami