音楽家・TWOTHが2年ぶりの5thアルバム『PLAYBACK THE COMPACT』を8月17日(水)にデジタルリリース。
Taylor Deupreeがマスタリングを担当
本作のテーマは、「折る・結ぶ・包む」といった日本古来の美意識の原点、江戸時代中期に書かれた書物『包結記』から着想を得て制作された。
本作は、2020年にコロナの影響により映像配信の形式で発表された、ISSEY MIYAKE 2021年春夏コレクション「UNPACK THE COMPACT」で使用された音源に加え、未発表曲、REMIXを含む全10曲で構成されている。
マスタリングを手がけたのは、坂本龍一やデヴィッド・シルヴィアンとのコラボレーションを行う〈12k〉主宰の電子音響/アンビエントの名手Taylor Deupree。また、日本が誇るアンビエントの新進電子音楽家・Meitei(冥丁)によるREMIX曲、インプロビゼーション・テクノユニットBERVATRAのREMIX曲など、全曲一挙にデジタル配信となった。
さらに9月末には若林恵の黒鳥社地下のイベントスペース「黒鳥福祉センター」にてリリースパーティーを開催予定のほか、本作は少数限定のカセットテープを販売予定。ぜひ配信だけでなく、さまざまな楽しみ方で本作を堪能してほしい。
玉が跳ねたり、棒が倒れたり、鉄が振動したり、水が渦になったり。物理が遊戯となり詩となるとき、アンビエントミュージックとビートミュージックの境目が、ほら、消えてなくなる。
若林恵(黒鳥社)
TWOTHさんの遊び心溢れる音作りが好きです。まるで生きているかのような音色の変容、意表を突いたテクスチュアの組み合わせに浸っていると、あっという間に時間が過ぎてしまい、魅了されました。
坂東祐大(作曲家)
気安く近づけない雰囲気かと思いきや夢のなかでかかってたら良いなと思う、素敵な世界に引き込まれます。無防備に引き込まれた方が良さがわかります。
丁寧で精緻な音作りで圧倒されるアルバムです。マスタリングのTaylor Deupreeさん(!)も最高だと思います。
Tomggg
細部まで丹念に磨き込まれた音の粒と、そこにそっと現れる幻の破片の様なグリッチ。その音の粒の磨き込まれた鏡面に映るのは、懐かしい記憶の断片か、あるいは真夏の刺す陽射しに焼かれた意識が作り出す白昼夢か。
mars89
90年代に自分にターンテーブルの使い方やスクラッチの仕方を教えてくれた友人『TWOTH』の2年ぶりのアルバムがリリース!
北海道のホテルで何故か早く目が覚めてしまったので、ベッドで聴いたら脳がマッサージされた感じがしました。
リリースおめでとう御座います!
ZEN-LA-ROCK
そこはかとない哀しさと春をことほぐ様な嫋やかさで幕を開ける本作
未曾有のパンデミックによって”香る”慶びを奪われた我々のかつての日常をいとおしむかの様な叙情性
加速度的に物事が目の前を通り過ぎてゆく現代
容赦ない「効率」という魔物が次々と”ヒト”を飲み込んでゆくあの時、我々が望んだ未来とはこんな形だったのであろうか?
観測史上最早の梅雨明け 人間の業がもたらした異常気象
その直後に”戻り梅雨”として自然による揺り戻しを見て、どことなく安心感を覚えた折にこの一報を頂きました。リリースおめでとうございます!
SUGAI KEN
プレイボタンを押すと、サーーっとしてからプチプチっときて、スーーっと入ってくる序奏…そこから先は、もう、音が楽しくて楽しくて…あっという間のサイドA、ひっくり返してのサイドBのプレイバック&プレイバック!!それは、幼少期に心躍らせページをめくったお気に入りの絵本のようでもあるし、大人になってからこそ沁みる魅惑のワンダーランド的な趣きさえあります。カセットテープならではのマジカルなコンプ感も抜群!! めちゃくちゃ粋な作品でございました!!
竹久圏(KIRIHITO,GROUP)
朝、目が覚めると「ノイズ」がいた。彼/彼女自身も、何故自分が此処にいるのかと不思議そうにこちらを見ている。
昨夜は酔っ払って何も覚えてないことを説明し、互いのギリギリまでの記憶をすり合わせることにした。
曖昧な記憶ばかりで手かがりにもならないが、こうやって会話してるだけでどこか幸福感があった。
私が顔を洗ってコーヒーを淹れてると突然、彼/彼女は「ごめん!歯医者の予約してたから先出るね」と言って飛び出していった。
それからかな、静寂が怖くなったの。
Seiho
過去、過去、未来、過去、現代。
明日、明日、今日、明後日、今日。
ノスタルジック紀行 2022。素敵です◎
武末 亮(Noahlewis’ Mahlon Taits / Órphans)
TWOTHさん
テープを送ってくれてありがとう。
いい音ですね。
暑い日にカセットテープが届き、
さっそく自慢のNakamichi Dragonに入れました。
(しかも今朝、ヘッドをクリーニングしたばかり!)
それが海のような音で、
私の旧知のTWOTHが
また新たな領域に船を出した感じがしました。君がアニメーションとやってきたこととか、
どこか子供の音楽を内包していることとか、
神経質なおおらかさとか、
それらが一緒になった、
なにか遠近を感じる音でした。
この遠近は君がつかんだ何かなんだと思った。最近、坂本さんの「新潮」にのった癌闘病記を読んだり、
身近な人の病気やら、死やら、そして比留間光の誕生やらあった。
そんな中、いま敢えて猛暑の「テクノポップ」と呼びたいこれが届き、
予期せぬ暑中見舞いで嬉しかったです。
ありがとう。
大森秀樹