トルスの元メンバーとしても知られるタイヨンダイ・ブラクストンが、5月13日(水)に6年振りとなるソロ・アルバム『HIVE1』を、 〈Nonesuch Records〉からリリースする。日本でのリリース元は〈Beat Records〉となる。

2013年から2014年にかけて制作された本作には、日本国内盤用ボーナストラックを含めた9曲を収録。もともとは2013年 にニューヨークのグッゲンハイム美術館にて初披露された『HIVE』という名のパフォーマンス作品のために創作された楽曲がもとになっている。今回のアル バム発表に合わせ、収録曲“Scout1”が公開されている。

★“Scout1”の試聴はコチラ!

バトルス時代には大ヒット・アルバム『Mirrored』(07)を世に送り出し、ソロ・アーティストとしての評価を決定付けたオーケストラ作品 『Central Market』(09)をリリース。バトルス脱退後は、『HIVE』のプロジェクトに取り組みながら、バング・オン・ア・カン・オール・スターズ、 クロノス・クァルテット、アラーム・ウィル・サウンド、ブルックリン・ライダーらへ楽曲提供を行っている。またミニマル・ミュージックの旗手として知られ る現代音楽の巨匠、フィリップ・グラスとの親交も深く、2012年にコラボレーション・パフォーマンスを行っているほか、ベック監修によるフィリップ・グ ラスのリミックス・プロジェクト『REWORK_Philip Glass Remixed』にも参加。そしてロサンジェルス・フィルハーモニック、ロンドン・シンフォニエッタ、BBC交響楽団、そしてニューヨークのワードレス・ ミュージック・オーケストラといった世界の名だたるオーケストラとともに『Central Market』のコンサートを行うなど、現代音楽家としての才能やキャリアにも脚光が集まっていた。米ワシントン・ポスト紙は「この10年で最も評価され ている実験音楽家」と称賛している。

『HIVE』とは、デンマーク人の建築家ウッフェ・サーランド・ファン・タムズによってデザインされた近未来的な楕円形ポッドと、その上に座った5人の ミュージシャンによるアンサンブルで構成されたライブ・パフォーマンス用のマルチメディア作品である。各々のポッドは作品の音響的ムードを完成させるべ く、各ミュージシャンが奏でる音と呼応して、絶えず変化するLEDライトを発するようプログラミングされている。ニューヨークでのプレミア公演に続いて、 これまでにオーストラリアのシドニー・オペラハウス、タスマニアで行われたMONA FOMAフェスティバル、そしてロンドンのバービカン・センターで開催された〈Nonesuch Records〉の50周年記念祝典の一環として演奏されている。

タイヨンダイ・ブラクストン6年振り待望のニュー・アルバム『HIVE1』は、5月13日(水)にボーナストラック追加収録でリリースされる。なおiTunesで、アルバムを予約すると、公開された“Scout1”がいちはやくダウンロードできる。

また、本作についてブラクストンはこう語っている。

エレクトロニック・ミュージックがその可能性を最大限に発揮する時、ある種の限界を感じる。とりわけ、それがアナログ楽器の場合にね。エレク トロニック・ミュージックの場合、サウンドはリアルなのに、人間や伝統的なアコースティック楽器には不可能なことが生み出せる。だからこそ、より伝統的な 感覚で音楽を作ることでバランスを取り、リズムやハーモニーを考察していくと、そこに広がる壮大な世界に気づくんだ。

(edit by Qetic)

Release Information

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