フランス生まれパリ育ちの東京を拠点にするシンガー・ソングライター、プロデューサーのUKICOが、自身初のシングル「DENIAL」を9月11日(水)にリリースすることに。日本神話をベースとしたストーリーのミュージックビデオも公開された。当日には、リリースパーティーが青山Arborレストランで開催される。
自らの創作をつづけてきたUKICO
UKICOは音楽エンジニアリングから活動を始め、2012年からニューヨーク(Brooklyn)に在住。マンハッタンのInstitute of Audio Researchにて、エンジニアリングを体得し首席で卒業した。Strange Weather(スタジオ)のアシスタントエンジニアとして、ゴーストフェイス・キラー(ウータン・クラン)などの多数作品に関わり、Birdland Jazz Clubでは、ライブミックスエンジニアとして、グラミー賞を受賞したAfro Latin Jazz Orchestra(ALJO)のライブミックスをするなど活躍。ニューヨークでミキシングの仕事をしながら、自作自演(歌唱、作詞、作曲、アレンジ、ミキシング、レコーディングのすべて)で自らの創作をつづけてきた。
2017年現在、日本に拠点を移し、ニュージーランドのプロデューサーJustyn Pilbrow(The Neighborhood, Halsey, Elemeno P) とファーストEPを制作。2019年、Kiseki Recordを立ち上げ、9月11日(水)にファーストシングルのリリース。自分のルーツを世界に広げるために、和楽器も芸大で録音している。90年代のトリップポップに深く傾倒し影響を受けたそのサウンドを、独自のオルタナティブポップに昇華させた世界観で奏でている。
日本に住んで少しずつ日本のカルチャーにふれるにつれ、UKICOはますます仏教の精神性や考え方に深く興味を持つようになった。そして祖父が出雲地方の出身だとわかり、日本の神話などに影響受け、生まれ変わり、カルマ、悟りを開く道、エネルギー、波動、霊感などのテーマが曲の歌詞やUKICOプロジェクト全体に散りばめられている。
日本神話のストーリーのミュージックビデオ
ミュージックビデオは、日本神話をベースとしたストーリー(3部作)の第一部として作られた。古事記に描かれている最初の神、イザナミとイザナギのストーリー。愛し合っていたイザナギとイザナミ、ざまざまな神を生んで、日本を作ったが、イザナミが火の神様を生んだ時、火傷をして死んでしまい、黄泉の国へ去ってしまう。
UKICOがイザナミを演じ、イザナギとの恋、火の神を生んで黄泉の国に行ってしまう所までを表している。ソールメートを亡くし、初めはその苦しみと向き合いたくないのに、少しづつ暗闇にとらわれて、心がダークになるところを描いている。ダンサー達は暗闇の様子を表している。