ジュリアン・アーリック(Julien Ehlrich)とマックス・カケセック(Max Kakacek)によるシカゴのインディーフォーク・デュオ、ホイットニー(Whitney)が、前作より3年ぶりとなる3rdアルバム『SPARK』を2022年9月16日(金)にリリースする。
ロックダウンによる痛みを昇華した『SPARK』
2016年に発表した1stアルバム『Light Upon the Lake』が収めた望外な成功と、そのサウンドを継承した2ndアルバム『Forever Turned Around』(2019)がオーディエンスに受け入れられる中で、ホイットニーの2人は思いっきた変化をどこかで必要としていた。そしてそれは、図らずもロックダウンによって促進される。「僕らには、ただ座って、リアルタイムで作品群が成長していくのを見る時間があった。より強い曲をより強く積み重ねていった」とジュリアンは言う。また、「僕らが一番好きなレコードの作り方は、最初のレコードを作ったやり方なんだ」とマックスは語る。
2人も、ロックダウンにおける圧倒的な喪失の瞬間と無縁ではいられなかった。マックスは2020年12月、2人の共通の師であるガールズ(Girls)のJR・ホワイト(JR White)が亡くなった直後、祖父をCOVID-19で亡くした。しかし今作の鍵は、収録されている最も悲しい曲でさえ、全ての曲が優しく昇華されているところにあるのだ。親友同士が互いを信頼し合って1つの物を別の場所に運ぶ為の忍耐と再生、そして、その感動的な証こそ『SPARK』である。
USインディーの名プロデューサー2人が参加|先行曲が公開
『SPARK』を支えるプロデューサーは、現在のUSインディーを牽引するトップランナーたち。ボン・イヴェール(Bon Iver)やスネイル・メイル(Snail Mail)を手掛けるブラッド・クック(Brad Cook)と、セイント・ヴィンセント(St.Vincent)やシャロン・ヴァン・エッテン(Sharon Van Etten)を手掛けるジョン・コングルトン(John Congleton)の2人だ。彼らが華々しい喪失の物語に彩りを加える。
また、アルバムからの先行曲である“Real Love”がリリースされた。前作までの穏やかで微睡むようなフィーリングからは距離をとった、堂々とした彼らの決意が伝わるエネルギッシュな楽曲となっている。合わせて公開されたMVの鮮やかなイメージも新機軸だ、ぜひチェックしてほしい。
Whitney – REAL LOVE(Official Video)
RELEASE INFORMATION
SPARK
2022年9月16日(金)
Whitney
品番:SC437JCD[CD]
¥2,500(+tax)
ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付、日本盤ボーナス・トラック収録
■収録曲
1.NOTHING REMAINS
2.BACK THEN
3.BLUE
4.TWIRL
5.REAL LOVE
6.MEMORY
7.SELF
8.NEVER CROSSED MY MIND
9.TERMINAL
10.HEART WILL BEAT
11.LOST CONTROL
12.COUNTY LINES
※他、日本盤にはボーナス・トラックを追加収録。