東京で注目の3人組Wool & The Pantsが、全米有数の地下レーベル〈Peoples Potential Unlimited〉(以下PPU)から日本人初アナログリリースされ、坂本慎太郎の2019年間ベストディスクの1枚に選ばれた1stアルバム『Wool In The Pool』のCDを本日発売した。各種サイトで配信/ストリーミングもスタートしている。
Wool & The Pantsの1stアルバム『Wool In The Pool』がリリース
今回のアルバムリリースに際し、ele-kingにて野田努によるインタビューも公開された。本作は「フィッシュマンズがじゃがたらをカヴァーしたらこうなったのではないかと思える曲に出くわした」とele-king 野田編集長も語ったように、じゃがたらの江戸アケミの言葉をアクチュアルに継承し、まったく新しい感性で表現してみせた曲“Edo Akemi”や、「Durutti Columnがトリップホップをやったかのよう」、「Young Marble Giantsのジャズ/ファンク・ヴァージョン」と形容された“Just Like A Baby Pt. 3”、PPUからのリリースが証明するとおり昨今の洋楽シーンとリンクしながらもファッション・インディーとは一線を画した泥臭ささも兼ね備えたロウ・ファンク・ナンバー“Bottom Of Tokyo”を収録。
誤解を恐れずに言えば、ブルーハーブや七尾旅人、坂本慎太郎のような人たちが出てきた時に感じたメインストリームに対する存在感・異物感。彼らはそうしたアーティストの系譜にいるように思えてならない。
野田努(ele-king)
2019年、ドイツ・ベルリンのコンピレーション・アルバム『Music for Extinction Rebellion』へ参加し注目を集めた彼ら。同じく〈PPU〉から7inch recordをリリースした鶴岡龍と日の出町シャノアールで企画し惜しくも延期となってしまった<PPU RELEASE PARTY>、<TAICOCLUB>の後継フェスとなる<FFKT2020>と、国内外・イベントの大小を問わず活動範囲を広げている。これからが期待の彼らのアルバムをお聴き逃しなく。