翌日水曜日は昼の部に「JAPAN DAY」と称して日本からのアーティストが多数出演した、その様子は次回のレポートでご紹介したい。この日の意外なハイライトのひとつとなったのが、チリ出身で現在はベルリンを拠点にするマティアス・アグアヨのDJセット。DJセットという体裁ながら、途中から(MC用の)マイクを握って歌い出すわ、サンプラーでパーカッションを叩き出したり、自分の声をループさせて即席トラックを作ってそれをDJセットに混ぜ込んでいくなど、かなりエンターテイメント性の高いものだった。<WF>には初出演だったが、しっかり聴衆を掴んで、大いにダンスフロアを盛り上げた。アシッドハウスやニューウェーヴっぽいサウンドに昇華されていたが、抽象化されたラテンのフィーリングが夏の熱気と夜風に見事にマッチしていた。ここに彼をブッキングした<WF>、さすがお目が高い!
次ページ:申し分のないフェスティバルのフィナーレ