Gilles Peterson’s Worldwide Festival “Japan Day” Sete ’16
出演者と観客の感想
<JAPAN STAGE>演奏直後のインタビュー、バックステージにて。
熊谷和徳(タップダンス)
タップダンサーなのに、本番で声を出しすぎて枯らしてしまった。場所の持つエネルギーや雰囲気はここにしかないもので、そこでパフォーマンスできるというのは、一生に何度もない、とても貴重なこと。そこでこれまで自分がやってきたことをどれだけ残せるかを考えながら踊った。僕らよりも前にこのフェスティバルに参加してきた日本人アーティストたちが積み重ねてきたものがあったからこそ、僕たちがここでパフォーマンスできていると思う。GILLES PETERSONは、イベントの主催者、というだけでなく、場を作る人というか、人と人をつなぐ人だと、改めて実感した。彼がこの地でフェスを開催している意義みたいなものを、どの出演アーティストからも感じることができた。
佐野観(ピアノ)
ちょうど日が沈む一番いい時間に、出番をセッティングしてもらった。最初はお客さんがまばらで不安だったが、途中からどんどん客足も増え、お客さんの熱気とパワーを感じることができた。想像以上のステージにすることができた。終演後、DJとして参加した須永辰緒さんが僕らのパフォーマンスを見て泣いているのを見て、思わず泣きそうになった。今の時代、どんな国の人ともワールドワイドに繋がってはいるが、実際にその国まで訪れるのは難しい。こういう機会を与えてもらえたことで、繋がりはあるが実際に会ったことのないアーティストの人たちと交流の場を持つことができた。日本のアーティストを代表するつもりで、使命感を持ってパフォーマンスすることができた。
井上純(ライブペインティング)
いつもはパフォーマンス後に疲れを感じるが、今回は逆に元気になるくらい素晴らしい公演になった。それだけパワーをもらうことができた。世界を舞台に活躍している日本人アーティストたちのパフォーマンスを間近で見ることができて、自分自身、とても勉強になった。終演後に、これだけ日本から離れた国の人々がスタンディングオベーションしてくれている姿を見て、改めて日本人の表現力の高さを実感することできた。
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