3曲目の“ホワット・ゼイ・セイ”を歌い始める前には、「他人のネガティヴなコメントなんて気にしちゃだめ。学校とかでも、そういうのってあるでしょ? でも絶対に自分を信じて。」とMC。歌に込めたメッセージを明確に伝えると、伸びやかな歌声で優しく包み込んだ。
かと思えば、続いて披露したアルバム・タイトル曲の“ソー・グッド”では、一転してキレのいい調子で快活さをアピール。コブシを回した中域から伸びやかな高域への移行が驚くほどスムーズで、その上げ下げを繰り返す歌唱は、ほとんどアクロバティック的と言える。
Zara Larsson – So Good (Official Video) ft. Ty Dolla $ign
そして勿論ラストは、世界に彼女の名を知らしめたヒット曲“ラッシュ・ライフ”で大団円。フィール・グッドでポジティヴなムードでパフォーマンスは締め括られたステージに会場は熱狂の連続となった。
Q&Aトーク・ショー
続いて第2部のQ&Aトーク・ショーではLiLiCoがMCとして登場し、様々な質問にザラが答える形で進行。「歌手になっていなかったら?」という質問には「ソングライターとして音楽業界で働いていたかな。でも、先生になっていたかも」なとど答える意外な一面も。「好きなアーティストは?」という質問には「ビヨンセ」と即答。迫真のパフォーマンスの後だけに、誰もが納得したに違いない。
この日ステージで着用していたブーツやGジャンが、彼女が「H&M」とコラボした限定カプセル・コレクション「Zara Larsson x H&M」の一部であることも明かされ、しばしファッション・トークで盛り上がり。オシャレ好きな女の子らしい素顔も覗かせた。
イベント中は、終始機会があれば「アリガトウ」「アイシテマス」といった日本語でオーディエンスに話し掛けていたザラ。前列のファンに自分の飲んでいたペットボトルの水をあげるなど、素朴で気取らないキャラも魅力的だった。
それにしても、19歳とは思えないステージを展開し、実力を見せつけたザラ。これだけライブで自由自在に自分の喉を操れる新人アーティストは、そうはいないはずだし、堂々とした自信に満ち溢れた存在感とバイタリティは、正しく“次世代ポップ・クイーン”の名に相応しい。
8月に開催される<サマーソニック2017>でのステージがますます楽しみだが、その頃には、またいっそう成長していそうで末恐ろしい。スターになる要素を全て兼ね備えたザラ・ラーソン。久々の大型ディーヴァが登場した。
EVENT INFORMATION
サマーソニック2017
2017.08.19(土)、20(日)
東京:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ マウンテン・ステージ
大阪:舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド) マウンテン・ステージ
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RELEASE INFORMATION
ソー・グッド
NOW ON SALE
ザラ・ラーソン
¥1,800円(+tax)
SICP-4987
国内盤オリジナル・ジャケット
国内盤限定ボーナス・トラック3曲追加収録
収録曲:
01. ホワット・ゼイ・セイ
02. ラッシュ・ライフ
03. アイ・ウッド・ライク
04. ソー・グッド feat. タイ・ダラー・サイン
05. TG4M
06. オンリー・ユー
07. ネヴァー・フォゲット・ユー feat. MNEK
08. サンダウン feat. ウィズキッド
09. ドント・レット・ミー・ビー・ユア―ズ
10. メイク・ザット・マネー・ガール
11. エイント・マイ・フォールト
12. ワン・ミシシッピ
13. フューネラル
14. アイ・キャント・フォール・イン・ラヴ・ウィザウト・ユー
=ボーナス・トラック=
15. シンフォニー(クリーン・バンディット feat. ザラ・ラーソン)
=国内盤ボーナス・トラック=
16. エイント・マイ・フォールト(J・ハス&フレッド・VIP・ミックス)
17. アイ・ウッド・ライク(ゴルゴン・シティ・リミックス)
18. ディス・ワンズ・フォー・ユー – デヴィッド・ゲッタ feat. ザラ・ラーソン)*世界で日本
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text by 村上ひさし