音楽機器メーカー・Akai Professionalの最新機材『MPC Live II』の発売が決定。併せて、MPC製品ライン全体に適用されるソフトウェアアップデート「MPC 2.8」もリリースされた。
Akai Professional初のスピーカー内蔵MPC『MPC Live II』が登場
『MPC Live II』は、MPCソフトウェア及びワークフローを搭載した完全スタンドアローン型の音楽制作機材だ。7インチのマルチジェスチャー・タッチスクリーンで、ビート作成やレコーディングに必要なさまざまな機能に簡単にアクセスできる。また新たに5つのハードウェアボタンが追加され、トラックの編集作業も行いやすくなっている。
今回搭載されたMPC初となる内蔵モニターは、シャープなハイハットからパンチーな808ドラム、ベースラインの重低音まで、音楽の全範囲にわたってダイナミックなレスポンスを保ち、高域から低域まで正確に再生してくれる。スタジオでのリファレンスモニターとしての使用だけではなく、外出先でのヘッドホンを使わないリスニングや制作、コラボレーションにも最適だ。
また、8つのCV/Gate出力端子(TRS端子×4)が新たに搭載され、アナログモジュールを本製品のセットアップに組み込むことが可能に。Wi-Fi及びBluetooth接続にも対応しており、MPCとAbleton Liveを同時に使用したワークフローも楽しめる。
さらに、F9 Audioの新しいライブラリーとSonic Boomの新しいサウンドセットを含む、高品質なサンプル/ループが収録された16GBのサウンドライブラリーも搭載されており、内蔵Wi-Fi接続を利用すれば、数回のタップ操作でSpliceにアクセスすることもできる。そして充電式リチウムイオン・バッテリーの連続稼働時間はなんと最大約5時間。外出先での長時間にわたるセッションも可能だ。
併せてリリースされたソフトウェアアップデート「MPC Software 2.8」では、スタンドアローン・マルチコア搭載のMPCシリーズにMIDI Multi機能が追加された。またI/O機能が大幅に強化され、クラス準拠のUSBキーボード、MIDIインターフェース、USB to CVモジュールを含む、スタジオ内のさまざまなMIDI機器を同時に接続してのルーティングが可能になった。これに、トラック間の内部MIDIルーティング機能、MIDI互換シンセサイザー、ドラムマシン、サウンドモジュールの包括的なMIDIルーティング、マルチトラック・レコーディング機能を組み合わせることで、MPCを制作の中心に据えることができる。
本アップデートは『MPC Live』『MPC Live II』『MPC One』『MPC X』ユーザーに無料で提供され、『MPC Live II』は5月28日(木)に発売となる。進化し続けるMPCで音楽制作をもっと楽しもう!