世界ゆるスポーツ協会(代表:澤田智洋)から発足したプロジェクト・世界ゆるミュージック協会が、子供から大人まで誰でも演奏が可能なインクルーシブ楽器『ANDCHESTRA』を開発した。
ゆるミュージックによるAI楽器『ANDCHESTRA』が誕生
本プロジェクトでは、視線の向きによって音を鳴らすAI楽器『ANDCHESTRA TRUMPET』に加え、音ごとに定義された姿勢をとることで演奏するAI楽器『ANDCHESTRA VIOLIN』の2つのプロダクトが誕生した。
“ANDCHESTRA”という名前には、これまでの人を選ぶ音楽(OR)でなはく、誰でも受け入れる音楽(AND)という意味が込められている。楽器で挫折したことがある、苦手意識がある、そんなすべての“音楽弱者”のための新しい概念だ。
そして、『ANDCHESTRA』が“だれもが楽しめる楽器になっているか”を確認するアドバイザーとして、曽塚レナとNonokaの2人が参加した。
曽塚レナは2016年に脊髄を損傷して以来、シンガーソングライターとして活動しており、今月にはiTunes他音楽配信サービスにて、シングル「きみの心臓」をリリースした。Nonokaは脳性麻痺により、身体・視覚認知機能などに困難さを抱えているが、自身の優れた聴力/記憶力を活かし、2019年より「あなたの為の一曲をお選びします」音楽コンシェルジュとして活動している。
曽塚レナ コメント
実はチェロをやってみたかったんです。でも、足でおさえるのが難しそうだなと。あと、ピアノのペダルを踏むことができない。楽器で諦めることがあります。でも楽器を諦めている人は、私だけじゃなくて、多いと思う。そんな人に対して、『ANDCHESTRA』は「これならできるかもしれない」と感じさせる希望があるプロジェクトだと思いました。色々な人の視点を入れて、どんな人も楽しめるものに育っていってほしい。私はオーケストラ部にいたのですが、人が選ばれている競争の世界でした。でも“AND”な世界なら「ああ音楽は楽しんでいいんだ」と思えました。これがもっと発展していったら色んな人とのコラボが始まるかもしれない。それがANDということですよね。
NONOKA コメント
ふだんは“音楽コンシェルジュ”をやっています。お客様に「あなたの気分に合わせた曲をお選びいたします」というコンセプトで、音楽をプレゼントしています。今日は、全部の音をちゃんと鳴らせて嬉しかったし、達成感があります。また是非遊んでみたい。
世界ゆるミュージック協会は、施設やリハビリなどへの『ANDCHESTRA』の活用や、音楽/スポーツ(パラスポーツ含む)イベントへの出展などを検討しているとのこと。本プロジェクトの今後の活動にも是非注目いただきたい。