南アメリカの記録的な熱帯雨林の火災を受けて、AppleのCEOであるティム・クックが声明を発表。Appleから多額の寄付をすることを明らかにした。

ブラジルでは79,500件にも及ぶ熱帯雨林火災が

現在南アメリカのアマゾンで起きている記録的な森林火災は、数週間に渡って継続的に続いており、報道によると、ブラジルにおいては今年だけで79,500件を超える火災が発生している。その火災によって、ブラジルの森林が半分以上も消失するという深刻な事態に陥っている。また先週だけで、10,000件を超える火災が発生しており、昨年と比較すると、ブラジルでの火災は85%も増えているという。

そんな中、Apple CEOのティム・クックが森林を保全するためにAppleから寄付金を提供することを発表。声明の中でクックは「世界で最も重要な生態系のひとつであるアマゾンの熱帯雨林を破壊する火災を見ているのは非常に打ちのめされる思いです。Appleはアマゾンの生物多様性を守り、ラテンアメリカ全体に不可欠なアマゾンの森林を保全するために、寄付いたします」とコメントしている。また彼はAppleからの寄付とは別で、個人的に自身が所有する500万ドルの価値分のApple株を先週寄付していたことも明らかになっている。

深刻さを増すアマゾンでの森林火災は、30日(金)公開の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも出演している俳優レオナルド・ディカプリオが500万ドルを寄付したり、また世界的ファッションブランドグループのLVMHが支援金として1,000万ユーロを寄付するなど、世界中で多くの関心を呼んでいる。この寄付をきっかけに事態が収束に向かうことを願うばかりだ。

Apple CEOティム・クック、アマゾン熱帯雨林の火災を受けて寄付を宣言|ディカプリオらも寄付 tech190827_apple_amazon_main-1920x1277
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