AppleがApp Storeのガイドラインを更新し、iPhone、iPadなどAppleのデバイスでの仮想通貨のマイニング(採掘)を禁止する内容を追加しました。

仮想通貨マイニングを行なっていたアプリを削除

2018年3月にはAppleがApp StoreからCalendar 2を削除。削除理由はCalendar 2をインストールしたユーザーのデバイスで有料機能と引き換えにマイニングを行なっていたというもの。

削除の根拠となったのがガイドラインの「アプリケーションが急速にバッテリーを消費すること、過度な熱を発生させること、デバイスのリソースに不必要な負荷をかけることがないようにしてください。」という部分です。

仮想通貨マイニングに関する内容がガイドラインに追加

そして今回、ガイドラインのハードウェアの互換性に関する項目「2.4.2」に仮想通貨マイニングに関する内容が追加されました。

「2.4.2 電力を効率的に使用できるようにアプリケーションを設計してください。アプリケーションが急速にバッテリーを消費すること、過度な熱を発生させること、デバイスのリソースに不必要な負荷をかけることがないようにしてください。サードパーティの広告が表示されるアプリケーション、無関係の仮想通貨マイニングのようなバックグラウンドプロセスを走らせるアプリケーションが含まれます」

Appleは仮想通貨ウォレットアプリに関しては「アプリケーションが使用される地域の法的要件すべてに準拠している限り、認可されている仮想通貨(ビットコイン、ドージコインなど)の送金を行うアプリケーションを提供することは許可されます。」と許可しています。

イニシャルコインオファリング(ICO)、暗号通貨の先物取引などに関しては、「既存の銀行、証券会社、先物取引業者(FCM)、またはその他の承認された金融機関のみが提供でき、適用されるすべての法令に準拠している必要があります。」と法令に準拠したうえで承認された金融機関のみに許可するとしています。

App Storeガイドライン(日本語)

App Storeガイドライン(英語)