Appleがその信用を失いかねない疑いをかけられ、起訴されていることが判明した。
iTunesに登録されている個人情報を第3者に売却か
現在、AppleはiTunes Storeを利用している顧客より、その購入内容などの個人情報を第3者に売却したとして、集団訴訟を起こされていることが明らかになった。現地時間24日(金)、カリフォルニア州立北部地方裁判所に提起された訴訟内容によると、原告側は500万ドルを超える損害賠償を求めているようだ。
iTunes Storeを利用している原告3名は起訴理由として、Appleは「What happens on your iPhone stays on your iPhone(あなたのiPhoneに起きたことはあなたのiPhoneの中だけのもの)」と謳った「データプライバシーの問題をわざとらしく売り出す」広告キャンペーンを展開しているにも関わらず、個人情報を第3者に売却していることを挙げている。
Privacy on iPhone ー The Answer
また原告側は、iTunes Storeでそれぞれの顧客が購入した音楽に関する情報を第3者に貸し出す、もしくは売り出すことで、Appleの利益を補足していることも起訴理由に挙げている。「Appleは顧客のフルネームや住所などの情報に加え、その音楽ジャンルや、場合によっては、顧客がiTunes Storeを通して購入し、自身のデバイスに保存した特定の音楽タイトルまで公表している」
さらにAppleが行なっているこうした違法の情報開示による被害者は何百万人を超える、とも主張しており、被害者の情報は App Storeで購入可能なさまざまな携帯アプリのデベロッパーや、データアグリゲーター、さらにブローカーなどに提供されている、と説明している。
この主張が事実であれば、被害はアメリカ国内だけでなく全世界規模に及ぶことが考えられる。今後、この訴訟がどのような展開を見せるか、続報を待ちたい。