Appleが本日、開発中と噂になっている複合現実(MR)を作り出すヘッドセットの特許をアメリカで申請したことが明らかになった。
AppleのMRヘッドセットはARもVRも対応
報道によると、今回公開された特許には、Appleが開発中のMRヘッドセットの構造が記されている。このMRヘッドセットには、ヘッドマウントディスプレイはもちろん、外部環境を読み取ることができるカメラやセンサー、また着用者の目を追うセンサーが組み込まれるようだ。これらを組み合わせることで、現実世界に3Dイメージを投影できるようになる。
センサーには外部環境の明度をはかるものや手や頭の動きを読み取るヘッドポーズセンサー、さらには眉毛の動きを捉えたり、顎の動きを捉えたりと細かい動作にも反応するものまで、用途に合わせてさまざまある様子。すでにiPhone X以降のAppleのスマートフォンでも導入されている「ミー文字」で人間の顔の動きを正確にとらえられるのと同様、今回のヘッドセットでも繊細な動きを確実にキャプチャーすることができるということだ。
Memoji Makeup Tutorial — Patrick Starrr and Desi Perkins — Apple
さらに、このヘッドセットは仮想現実(VR)、拡張現実(AR)どちらにも対応できる構造になっているようだ。これが実現すれば、現実世界にバーチャルで形作られたイメージや非現実世界を重ね合わせることができるようになる。
現状、このヘッドセットについては特許のみが情報源となっているので、上記で説明した通りのものが実際に発売されることになるわけではないが、Appleが開発に取り組んでいるMRヘッドセットの概要がつかめるはずだ。果たしてどんなMRヘッドセットが登場するだろうか? 続報に期待したい。