Appleの創立者、スティーブ・ジョブズがデザインを手がけたことでも知られるパーソナルコンピューター「Mac」シリーズの先駆け、「Apple Ⅰ」が先日イギリスのオークション・ハウスに出品され、驚きの金額で落札されたことが話題となりました。

「Apple Ⅰ」がなんと約5,150万円で落札

今月初めに出品された「Apple Ⅰ」のオークションは現在締め切られており、最終的な落札額として、約47万ドル、日本円にして約5,150万円もの額で落札されたそうです。オークション・ハウス側は378,000ドルから最高で630,000ドルほどの値段で落札されると予測していたようで、結果的に予測通りの推移で落ち着いた様子。

今回出品された「Apple Ⅰ」は1977年にリック・コンテ氏によって購入されたもので、2009年にNGOに寄付されていたものだそうで、2014年9月に今回出品した方が入手したそう。この「Apple Ⅰ」は動作に不備のない完動品であることはもちろん、専用のブリーフケースやパナソニックのカセットテープレコーダー、モトローラ社製のマイクロプロセッサーなど、多くのアクセサリも同梱されているとのことで、相当レアな逸品となっているようです。

Apple、Macシリーズの先駆け「Apple Ⅰ」がオークションに出品|驚きの落札額とは? tech190527_apple1_main
Photo via CHRISTIE’S

今回出品されたもの以外にも、「Apple Ⅰ」はオークションに出品される機会が近年増えているようで、昨年には約21万ドルで、高いものだと約81万ドルで競り落とされたものも。約80台近くの「Apple Ⅰ」が現存していると言われており、そのうち15台が博物館などで展示されています。今回落札されたものがどのような用途で使用されるかは、現在のところ明らかになっていません。

Apple