米メジャーリーグのボストン・レッドソックスがアップルのスマートウォッチApple Watchを使用して盗んだサインを伝達していたと米紙『ニューヨーク・タイムズ』が報じている。

ヤンキースがサイン盗みを告発

2週間前にニューヨーク・ヤンキースのGMブライアン・キャッシュマンによる複数の証拠動画を含む告発が行われ、レッドソックスは相手チームのキャッチャーがピッチャーに球種などを指示するハンドサインを解読し選手に伝達していたことが明らかになった。バッターは球種を知ることでヒットを打つ確率をあげることができる。

サイン盗みはルール上問題はないが「unwritten rules(不文律)」という「大量リード時に盗塁してはいけない」などのルールに明記されていない守るべき規範に反している。これを守らない選手やチームに対しては報復死球などが与えられることもある。

ダグアウト内でのデジタル機器の使用制限

メジャーリーグではダグアウト内でのスマートフォンの使用は禁止されており、コーチなどがiPadを資料などの閲覧のために使う場合はインターネット接続を切って使用していた。しかし、Apple Watchを規制するルールは無く、レッドソックスがApple Watchのメッセージアプリを利用して球種などのサインを伝達していたようだ。

現地時間、2017年9月12日(火)に開催されるアップルの新製品発表会では、より高速な通信規格であるLTEに対応したApple Watchが発表されると予想されている。今後、技術の進歩により、映像を拡大してサインを解読したり、今回のように情報を容易に伝達したりすることが可能になるだろう。

Apple Watch – Series 2、登場

Apple Watch

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