11月18日(土)<横浜ガジェットまつり>で行われたコピー機分解ショーをレポートしちゃいます!!
今年で三回目を迎える<横浜ガジェットまつり>は、2015年に富士ゼロックス社の有志が企業の垣根を超えて様々なガジェットを持ち寄り開発者とも交流できる場として企画・開催したイベント。
コピー機を? 分解??
ポツポツと人が集まり始めたものの、みんななんだかきょとんとした様子。
それもそのはず、なんたってコピー機分解なんて富士ゼロックスでも初の試み、もしかしたら世界初かも!? しれないんだから!!
そんな中流暢に富士ゼロックスの歴史やコピーの原理を話し始めた営業の杉谷さんと開発の有川さん。
大人も子供も「へー」と言いながら二人の話を聞き入っている。
このイベントはショーでありながらコピー機について学べるようになっているのだ。
一通り説明が終わると、「分解開始!」の合図とともに始まる祭囃子。前に出てくる捩り鉢巻きの男性陣。
「テープが貼ってあるところまでなら前に出てきてもいいよ」と声がかかるや否や、子供も大人もわらわらと前に進みでる。みんな分解がみたくて集まってきているのだ。
それにしても早い早い。あっという間にカバーを取り、最初の部品を高々と掲げ「よいしょー!」。
そう、この分解ショーでは部品を解体しては「よいしょー!」し、有川さんと杉谷さんが軽快なやりとりで各部品の説明をしてくれるのだ。
祭囃子の音と「よいしょー!」にひかれて会場の人は増え、掛け声にも熱が入る。用意した椅子が足りず立ち見の人も沢山いる。
分解ショーということで次々に持ちあげられる部品に来場者は引き込まれているようだ。それら部品の中には、横浜ガジェットまつりにちなんで地元横浜の企業により製造された部品の紹介もあった。高精度歯車、頭脳となるCPUや電子チップなど、メイドイン横浜の技術が詰め込まれているとは驚きだ。
横浜発の技術がコピー機に搭載され、工場で組み立てられた後、横浜に戻ってきて分解され「よいしょー!」と紹介されている。何ともすばらしい「おかえりなさい」の演出ではないか。
部品点数は約1万5000点にも上ると説明があったこのコピー機だが、そもそもこんなに早く機械を分解しているのをみたことがない。分解のプロかと思わせるような早さだが、彼らはあくまで一開発者。
「リサイクルやメンテナンスに配慮して設計しているので分解しやすい構成になっており、加えて分解しているのは設計を担当した当事者なので世界最速で分解できます」と有川さんは言う。この迫力は見ごたえ十分だ!
たった30分で「骨と皮」の状態になったコピー機。
すごい、とにかくかっこいい。捩り鉢巻きにこんなに男らしさを感じることがあるのか!祭囃子のせいか?あっという間の一時間.
分解された部品は机に並べられ分解ショーの後も展示され、開発者と来場者の交流が行われていた。
写真の部品は、コピー機のトロと言われるトナーボトルや感光体の部分。感光体表面は緑色に輝やており、まさにコピー機の大トロ!! といった感じ
もう一度見たい! と思う楽しいイベントだった。