2013年から2018年までの6年間に発売された、iPhone5sからiPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Maxまでの14モデルのiPhoneについて、アメリカにおける平均通信速度を集計したデータを、モバイル通信分析企業OpenSignalが公開した。
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このデータによると、約6年前に発売されたiPhone5sの通信速度は10.2Mbps、そして現行最新シリーズのひとつ、iPhone XS Maxは21.7Mbpsということで、86%つまり約1.8倍スピードアップしているようなのだ。これだけの速度差があるとなると、体感としてかなりちがってくるはずだ。
iPhoneの各モデルを、対応するLTE規格の世代別で区分すると、iPhone5s/6/6 Plus/SEの世代はダウンロード速度が平均11.6Mbpsなのに対し、2015年のiPhone6sからiPhone XRまでは平均16.8Mbpsと45%高速化している。
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中でも群を抜いて高速なのは昨年発表されたiPhone XS、iPhone XS Maxの2機種だ。この同時に発表されたiPhone XRの約1.2倍の速さで通信できるらしい。
年始に発表されたアップルの売上高予想が16年ぶりに下方修正されたことについて、CEOのティム・クック氏は「100%iPhoneが原因」と語っている。iPhoneの現行最新モデルが高価に設定されていることやバッテリー交換費用が引き下げられたことで、使っている機種から新機種に乗り換えようとするユーザーが少なくなっていることが業績不振につながっているようだ。ただ上記のデータをみれば、古い機種のままでいいという気持ちがかなり揺らぐんではないだろうか?
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