新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、「#StayHome」のハッシュタグがSNSなどで世界的に流行している中、需要が高まり続けている任天堂の人気コンソールゲーム機「Nintendo Switch」。供給不足が相次いでいる一方で、間もなくその不足が解消される見通しとなっているようだ。
Nintendo Switch、夏前には供給回復か?
任天堂の代表取締役社長である古川俊太郎氏が取材を受け、Nintendo Switchの供給が需要の高まりに追いついていない現状についてコメントを発表した、と報道で伝えられている。古川氏は「我々はCOVID-19(新型コロナウイルス)の生産への影響は今夏までになくなると考えており、その状況に基づき、(今年度のNintendo Switchは)1,900万の販売数になると予測しています」と説明している。一方で、「もしウイルスの影響が我々の現在の予測よりも長期的に続くようであれば、この予測を訂正することもあります」と発表しており、供給回復の見通しについては確約されているわけではないようだ。
加えて、「今年度中にも発売を予定していたいくつかの新作ゲームのリリースを遅らせる必要があるかもしれないというリスクも生じています。ただ現状では、大きな遅れはありません」ともコメントしており、今後期待されている新作ゲームソフトなどの発売が遅れる可能性も示唆している。
3月に発売されたNintendo Switch専用ゲームソフト『あつまれ どうぶつの森』は、発売6週で1,340万もの販売数を記録し、世界的に大ヒットしていることも話題に。これも相まって、昨年度のNintendo Switchの全世界での販売数は2,100万ユニットを超えたことも明らかになっている。ただ、今後のNintendo Switchの販売数の見通しについては減少傾向になるだろうとの見方も。ゲーム市場の情報を取り扱うKantan Games Inc.のCEOであるSerkan Toto氏は「(昨年度の)任天堂の業績は目を見張るものがあるが、経営陣はNintendo Switchの需要がピークに達していることを暗示している」と解説している。今後Nintendo Switchが供給過多になる可能性も? 続報に期待したい。