先端テクノロジーとファッションをつなぐスタートアップのカラフル・ボード株式会社が、2015年4月にACA株式会社が運営するファンド「アジアグロース2号投資事業有限責任組合」などを引受先とする第三者割当増資により、1.4億円の資金調達を行ったことを発表した。

カラフル・ボードは、去年スマートフォンアプリ『SENSY(センシー)』リリースしている。『SENSY(センシー)』はユーザーの「好き」と「好みではない」を分類することで、ユーザーの「感性」を学習していく人工知能「SENSY」を搭載したファッションセンス学習人工知能AIロボットアプリ。ユーザーは、表示される提携ブランド(2015年4月現在2465ブランドで日本最大級)の服の「好み」を分類することで、人工知能がそのユーザーのファッションセンス「感性」を学習し、まるで専属のスタイリストのように世界中のECサイトから、ユーザーの感性に沿った商品を提案してくれるAIロボット型のアプリ。ユーザーの感性の移り変わりや、ファッションのトレンドも自ら学習し進化する。また、モデルやタレント、スタイリストの人工知能も公開されており、そのセンス「感性」に沿って商品を選ぶ事も可能。慶應義塾大学、千葉大学と共同開発、ファッションセンスを学習させるアルゴリズム開発に成功した。(米国特許出願済)

また2015年3月、カラフル・ボードは人工知能「SENSY」を使用し、ワールドのレディスブランド「ジ・エンポリアム」新宿ミロード店と組み、実店舗での接客サービスを行った。人工知能「SENSY」が販売員のように商品を薦めることでお客さんに「新たな買い物の形」を提供する事に成功した。今後、実店舗での取り組みを受け、人型ロボットや各社のECサイトに人工知能「SENSY」を埋め込んでいく予定だ。

人工知能「SENSY」は、ユーザー「クローン」であるAIロボットネットワークを構築し、AIロボットがユーザーの代わりに情報収集するのみならず、人と人がAIロボットを介して知識、経験、感性などを共有し合う世界観を目指している。今後は、ファッションの分野のみならず、食、映像、音楽、旅行、ヘルスケアなど、ライフスタイル全般で人工知能「SENSY」が人を支える環境作りを目指す。

また、海外市場への展開も積極的に行っていく。現在、米アマゾン・ドットコム傘下の米ショップポップ・ドットコムやイタリアのユークス・グループと提携しているが、今後は韓国、台湾などの企業と提携していき、東南アジアを中心とした展開を海外進出も進めている。

ファッション人工知能「SENSY」
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