ソニーが2月1日(火)に開設する新たなクリエイティブ拠点「清澄白河BASE」に、バーチャルプロダクション常設スタジオを新設する。また、スタジオ新設にあわせて、SixTONESの音楽映像コンテンツをバーチャルプロダクションで撮影する予定だ。
ソニーがバーチャルプロダクション常設スタジオを新設
人が集まることや移動が制限をされる中、映像制作業界においては、時間や場所の制約にとらわれず撮影可能なバーチャルプロダクションへの期待が高まっている。LEDウォールを用いたバーチャルプロダクションの取り組みをさらに加速するため、新たに常設スタジオが開設されることに。スタジオでは、新たなクリエイティブ拠点での映像表現の自由度を高める新しい表現手法やソリューションの開発・提供を通じて、クリエイターの思いを形にし、感動を届けることをサポートする。
階調表現が可能なデジタルシネマカメラ『VENICE』も
本スタジオは、ソニーのCrystal LED Bシリーズが使用され、解像度9,600×3,456 ピクセルのCrystal LED Bシリーズを曲面状に配置し、高精細な映像を高輝度・広色域・高コントラストでバーチャルプロダクションに最適な画像を実現。また、照明の反射を抑える低反射コーティングと広い視野角で、自由なカメラワークでの撮影が可能となるため、これまでにない映像が作り出すことができる。さらに、LEDディスプレイを撮影する際に発生する画像ノイズを軽減する「Camera Sync」機能を追加するなど、バーチャルプロダクション向けの機能も強化される。さらに、高解像・広色域に対応し、幅広い明暗差のある輝度条件において豊かな階調表現が可能なデジタルシネマカメラ「VENICE」が設置される。
本スタジオでは、ソニーピーシーエルがバーチャルプロダクションによる撮影・制作ソリューションの提供に加え、映像表現手法および制作ワークフローの開発も進行する。ソニーの技術力を活かした新たな映像体験への試みは今後も要注目だ。