ブラー、最新MVは懐かしいビデオ・ゲーム風

1991年にデビューして以来、英国的な知的さに富んだ魅力的なサウンドで90年代のブリットポップ旋風を世界中に巻き起こし、その後もブリットポップに縛られず音楽的な飛躍を見せながら、時代に挑戦し続ける、英国が誇る時代を超越したロック・アクト、ブラー。彼らが4月29日に発売した、前作より実に12年振り、オリジナルの4人編成での作品としては実に16年振りとなる最新作『ザ・マジック・ウィップ』は、世界各国でバンド史上最高位を獲得し、彼らの復活を世界が祝福した形となったのだが、この最新作からの最新MV“オン・オン”が公開された。

blur – “オン・オン”MV

このMVを監督したのは、アルバム『ザ・マジック・ウィップ』のアートワークや、ファースト・シングル“ロンサム・ストリート”のMVを監督した、英国生まれの中国系アーティスト、トニー・ハン。この楽曲を聴いてすぐさま80年代のゲームを思い出したというトニーは、Mr. OKというキャラクター（アルバムのディスク面に描かれているキャラクター）を登場させ、彼の恋人を敵ボス・キャラから救い出す、というゲームの設定でMVを制作している。

Mr.OKの旅の途中で彼はさまざまなキャラクターに出会うのだが、実はそのキャラクターを演じているのがブラーのメンバー。Mr. Creamをデイモン・アルバーンが、Mr. Brownをグレアム・コクソンが、Mr. Redをアレックス・ジェームズが、そしてMr. Blackをデイヴ・ロウントゥリーがそれぞれ演じ、色鮮やかなゲームの世界の冒険が続いていく。

ブラーは来週から全公演ソールド・アウトとなったツアーをスタートさせる。6月13日（土）にはIsle of Wight Festivalにヘッドライナーとして出演、また6月20日（土）にはHyde Parkで行われる＜Barclaycard presents British Summer Time Hyde Park＞にも出演することが決定している。

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edit by Qetic・Daiki Hayshi