青葉市子とマヒトゥ・ザ・ピーポー(下山)によるユニットNUUAMMのアルバム『NUUAMM』が、12月10日にリリースされる。
NUUAMMにとって初のアルバムとなる同作には全9曲を収録。青葉とマヒトゥ・ザ・ピーポーによって、「ひとつひとつ言葉を拾い、縫い編みされた」作品になっているという。ジャケットには、近藤聡乃の描き下ろしによるイラストが使用されている。
そしてNUUAMM、1stアルバム『NUUAMM』から、本作収録の“さっぴー”のMVが公開された。
NUUAMM(青葉市子*マヒトゥ・ザ・ピーポー)- “さっぴー”
なおNUUAMMは、同作のリリースを記念して12月13日(土)に東京・原宿のVACANT、12月18日(木)に大阪・梅田のShangri-La、12月19日(金)に京都・UrBANGUILDでライブを開催する。
下記の、よしもとばななやコーネリアス、ジャケットを作画した近藤聡乃などから届いたコメントも、あわせてチェックしておこう。
推薦コメント
この場所に行きたかった。
この空気に触れさえしたら、ぱさぱさになった心に水がしみてくる。
平和でも小ぎれいでもない場所なのに、湖の底にいるみたいに落ち着く。
ふたりの声のからみあいも不穏なのに、なぜか幸せを感じる。
よしもとばなな (小説家)
市子とマヒトには嫉妬するよ、そのチャーミングなニュアンスを兼ね備えつつ、どんだけ暗い道を歩いてきたんだよ、ってかんじ。共感できないけど、どうしてか懐かしい記憶。
田舎の風景のなかに、ふたりはいそうだよね。そのいつもの格好で。深く帽子かぶって、国道に座り込んで、楽器いじってるかんじ。親とかいないかんじ。いないでしょ?いや、でも、ヒトの子なかんじ。産まれたて。血の巡り。全身に行き渡る、心地の良いスピード。そして、妄想してみた世界。なにもかもがすべて、市子とマヒトのペース。でもこの音はぼくらを置いていかない。そっち側もこっち側もない。誰のものでもある、音。コトバ。年下とか嫌いなんだよねー。年下にこういうことされるとムカつくんだよねー。でも参ったよ。嫉妬するよ。ありがとう。
藤田貴大(マームとジプシー)
繊細な心を持った、幽霊達による、
薄気味悪くも心地よい、サイケデリックミュージック
小山田圭吾(コーネリアス)
市子さんに録音されたてのNUUAMMを聴かせてもらったのは、オムレツをいっしょに食べた夏の朝のことでした。彼女の声は、歌というより物音で、川の流れる音とか、風で枝がしなるときの音にも、きこえたりするので、ふしぎです。アルバムにおさめられた、もうみどり、が好きで、あの曲を聴くと、木の枝の芽が膨れて いるすがたを、いつも想像します。
朝吹真理子(小説家)
地上の温もりを知らなければ冬の空は 飛べない。闇と仲良くしなければ光の偉大さには気付かない。
絶望を知らなければ希望には出会えない。大人になって薄れていく『純粋』が詰まったアルバム。
この2人に祝福を。僕の宝物に最大の愛を。2人とも、素晴らしい唄をありがとう。
下津光史(踊ってばかりの国)
ある日、日本から手紙が届き、アルバムが同封されていました。「日本のミュージシャンの女の子と男の子」からだと、 手紙を読んで、アルバムジャケットを見てわかったのですが、なんだか女の子だか男の子 だかよくわからない感じだなと思いました。
アルバムを聴いてみたら、もっと女の子だか男の子だかわからない感じだったので、二人の子供が髪を風になびかせて遊んでいる絵を、お二人へのご挨拶のかわりに送りました。
それから相談を重ね、何度も NUUAMM を聴き、何枚もラフを描くうちに、二人の子供の 髪は逆立ち、雨の中で腰まで水に浸って、 なにか怒っているような歌っているような絵が仕上がりました。 二人の子供が女の子か男の子かわから ない感じはそのまま残しておきました。
近藤聡乃(イラストレーター)
Event Information
NUUAMMリリース記念ライブ
2014.12.13(土)@原宿 VACANT
OPEN 18:00/START 18:30
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(1ドリンク別)
LINE UP:NUUAMM
2014.12.18(木)@梅田 Shangri-La
OPEN 19:00/START 19:30
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)
LINE UP:NUUAMM
2014.12.19(金)@京都 UrBANGUILD
OPEN 19:00/START 20:00
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)
LINE UP:NUUAMM