人とコミュニケーションが取れるお酒の席っていいなあと思ったんですね。
だから、そんな歌を書いてみようかなと
――これらの曲がセトリに入ってくるのも楽しみですよね。アルバムのちょうど真ん中8曲目には“2つの太陽”という曲があって、続く9曲目“群青”の歌詞には《中途半端な私/太陽を探している》というフレーズが出てきます。ここからアルバムの雰囲気が変わっていくような印象も受けたのですが、これは無意識ですか?
無意識です! ごめんなさい(笑)。
――わかりました(笑)。“2つの太陽”はノマアキコさん(元GO!GO!7188)による作詞で、しかも唯一カフカさんが作詞にクレジットされていない曲でもあります。la la larksのターキー(元GO!GO!7188のドラマー)さんとは交流があったかと思いますが、やはりカフカさんから作詞をお願いしたのでしょうか?
いえ、大島さんがアッコさんとお知り合いで、アッコさんもテレビで私のことを知っていてくれたみたいで。それでライヴに遊びに来てくださったので、お話させてもらいました。アッコさんの言葉ってシンプルなのにすごく奥行きがあるじゃないですか? 私、(GO!GO!7188の)“こいのうた”には泣かされましたもん。その人の持つ世界観がすごく好きで、なおかつシシド・カフカのことを知ってくれている方が書いた歌詞を私が解釈して歌う…っていうのも面白いんじゃないかと思って、アッコさんに作詞をお願いしたんです。
――で、これはみんなが気になってると思うんですけど、12曲目の“100年ビール”ってどんなエピソードがあるんでしょうか? 内容は酒豪ソングですが、カフカさんはあまりお酒が強くないとも聞きましたけど…。
どちらもパーティー・チューンなんですよね。“ラヴコリーダ”がある意味ではお酒についての歌だったので、同じパーティー・チューンでも別のお酒の歌が書けないかなと思って。お酒の席って饒舌になって楽しく終わる会もあれば、なんか愚痴ばっかり出ちゃって悪酔いしちゃう時もあるじゃないですか(笑)。それでも次の日に後悔したりだとか、思うところあっても絶対に次に繋がっていくので…。人とコミュニケーションが取れるお酒の席っていいなあと思ったんですよね。だから、そんな歌を書いてみようかなと。
――世代的にはhideさんの“D.O.D.”っていう曲を思い出しました。酒の名前並べて「酒持ってこい!」みたいな歌詞があるんですよ。
えー、そうなんですね。聴いてみたい! そういえば最近、「飲もうぜ!」的な歌って少ないですもんね。
――昔はJINROのCMでも「飲みニケーション」ってありましたよね。
そう、だから私も森高千里さんみたいに歌っていかないと(笑)。森高さんって、けっこうお酒の歌が多いんですよね。