またこの日のヘッドライナーには、米アトランタのヒップホップ・シーンの最重要デュオであり、今年デビュー20周年を記念し4月より再結成ツアーをスタートさせた、アウトキャストが登場。NYにおいても、10年以上ぶりのパフォーマンスということもあり、開演前から後方までオーディエンスがひしめきあい、伝説の始まる瞬間を固唾をのんで見守るなか、モノクロのアメリカの国旗が映し出された四角いボックスのなかに入って登場した、アンドレ3000とビッグ・ボーイ。

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ソロ・パフォーマンスを交えながら、これまでのヒット曲ばかりを披露。時間の流れを感じさせない息のあったかつスピード感のあるフローは、ヒップホップ好きでなくても圧巻! さまざまな歴史を刻んだレジェンドの存在感を示したステージとなっていた。<フジロック>の最終日ホワイト・ステージのトリも飾る彼ら。その独特のセンス溢れるパフォーマンスは、なかなかお目にかかれないので、要チェックと言えよう。

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アウトキャスト同様、今年の<ガバナーズ・ボール>で再始動パフォーマンスを披露したのが、2日目に登場したザ・ストロークスである。およそ3年ぶりとなる、地元を代表するロック・ヒーローたちの帰還ということもあり、会場の後方まで人、人、人で埋め尽くされたなか、いつもと変わらないリラックスした表情でステージにやって来た5人。冒頭からおなじみの楽曲を多数披露し、会場は大合唱の嵐に。

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また、途中ではメンバー同士が笑顔で語り合う姿や、ジュリアンが途中ベースを弾いているニコライの目隠しをしてじゃれあう場面もあったりして、紆余曲折がありつつもデビューして10年以上、変わることのないバンドの仲睦まじさを感じることができた。また演奏もそれが伝わる、かつ全員が「ザ・ストロークスで鳴らすべき音」をしっかり把握しているような内容で、以前のようなハラハラするような展開がない印象。これは、新作アルバムの発売もそう遠い時期ではないと感じることができた。またアンコールには、名曲“ニューヨーク・シティ・コップス”をマンハッタンのビル群をバックに披露! 曲が本来持つグルーヴ感、さらに彼らの地元愛も伝わった。

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