プラッドの3年ぶりとなる来日公演が間もなく開催される。それにあわせてQeticでは現在、プラッドに精通しているアーティストやキーパーソン達からのコメントを紹介中。「プラッドのどんな所にインスパイアされるのか?」という問いかけへの興味深い回答とともに、25年の活動の間に生み出してきた数多くの楽曲で特にフェイバリットな1曲をそれぞれピックアップしてもらった特集は、来日公演前に是非一読してほしい。
公演当日はアンディとエドのメンバーに加え、ライブメンバーとしてマルチミュージシャンのベネット・ウォルシュが帯同し、3人編成での最新Audio/Visualライブセットがなんと日本初披露となる予定だ。
さらにゲストアクトには、’14年にプラッドと共にラプサスのコンピに参加したAmetsubや、今年はフルアルバムをリリースしUNITにも多く出演するなど精力的に活動していたKyoka、そして2ndアルバムのリリースも’15年に控えているeli walksの3組が出演。
そんな来日公演目前なプラッドからインタビューと、個性的なコメント動画(?)が届いた。
Interview:Plaid(Andy Turner)
−−−新作『リーチー・プリント』のリリースからおよそ半年が過ぎました。改めて振り返ると、このアルバムはプラッドにとってどんなポジショニングができる作品でしょうか? また、ライヴなどで新曲を披露していく中で、新たに気づいたことや発見はありましたか。
『リーチー・プリント』の作業は本当に楽しかったよ。今、一緒に活動している(来日公演にも参加)ギタリストのベネットはとても前向きなエナジーをMIXにもたらしてくれた。それから僕達は Mogees(モージス)や幾つかのコントローラーを新たに加える事によってより楽曲を自由に発展させられ たからね。聴きてくれた時に皆にも伝わってくれてることを願うよ。そして今年は素晴らしいショーも色々あったね。
−−−プラッドの25年間は、〈Warp Records〉の25年間と共に歩んできたと言っても過言ではありません。これまで〈Warp〉と仕事をしてきた中で、あるいはミュージシャン活動の中で、ベスト・モーメントは何ですか?
活動を始めた頃はとても興奮していたね。シーンはとても小さいものだったけど熱気に溢れていたし、僕達が(ブラック・ドッグ・プロダクションズとして)ケンと『バイツ』(93年)のリリースの為に〈Warp〉と初めて契約を交わした時、彼らはまだ数枚のレコードしかリリースをしていなかったけど、既にとても高い評価を得ていて、それ以前の僕達は自分達で作品をリリースするかとても小さなレーベルからしかリリースしていなかったからね。そして(〈Warp〉の創設者である)ロブからプラッドとしての最初 のアルバム『Mbuki Mvuki』(91年)のリリースに凄く興味があるってFAXを受け取った時は本当に驚いたよ!
−−−プログラマーのジョノ・ブランデル(Jono Brandel)と共に制作した「Tether」アプリは、日本でも大きな話題となりました。次はどんなアプリを作りたいですか? また、あなた達が日々の サウンド・メイキングを行う上で役立てている、スマホ/タブレットなどのアプリがあれば教えてください。
ジョノ(Jono)はとてもいい仕事をしてくれたし、また一緒にやろうって話しをしているよ。彼はとても才能のあるプログラマーで 自分達が探求したい事を明確にしてくれたね。僕達はよりアクセスしやすく、より面白くなっていくだろうヴァーチャル・ スペースの為の作品を書きたい と思っているんだ。それから素晴らしいサウンドシステムでサラウンドライブを出来た事もラッキーだった。この試みも前進させて行きたいと思っているよ。