THA BLUE HERBのフロントマン、tha BOSS(ザ・ボス)によるソロアルバムの発売が決定した。

9月に発売する、THA BLUE HERB以外での仕事を集めた客演集『BORDERS』でファーストアルバム発表から17年間の旅を総括し、ここから新たな世界へと向かう為に、自身のキャリアを決定づけるべく、総力を注ぎ完成されたアルバム。タイトルはズバリ直球『IN THE NAME OF HIPHOP』。彼が今回のアルバムを製作するにあたって考えた構想は3つ。

自分自身の表現への渇望。

「THA BLUE HERBという大きな表看板を外し、自分自身のみを担保として、たった1度の人生、田舎での生い立ちから札幌に出てくるまでの物語、そこでHIPHOPに出会うまでと出会ってから、そして現在44歳からの上下の視点、相方、O.N.Oと2人で1つとも言えたTHA BLUE HERBでの表現から、よりパーソナルな部分にまで踏み込んだアルバムを創ってみたい。」

信頼できる仲間との新たな試行。

「これはラッパーなら誰もが憧れる夢のようなもの。つまりアメリカの伝説的MC、NAS の『illmatic』のように、当代随一のビートメイカー達、知り得る全員に仕事を頼み、その全てに言葉を乗せてみたい。そしてこれまで現場で出会ってきた敬愛するラッパー達とバース(歌詞)を分け合ってみたい。これらの夢は金を積んだら誰でも出来そうだが、実は全く違う。17年間吐き続けてきた言葉の持つ信用こそがオファーの要である、その信用をも試してみたい。」

日本のHIPHOPシーンの中心へ。

「THA BLUE HERBとして、札幌から日本中へ自分等の信じるHIPHOPを鳴らしてきた道中、常に自分達の対極として、自分達とは異なる価値や思想、未来を指向している存在として位置づけていた所謂「日本のHIPHOP」に真正面からエントリーして、それも遠く離れた街からの一方的な投げかけなどではなく、あくまでこの国のHIPHOPの中央に位置し続け得る、ある種確固たる正統性を持ったHIPHOPアルバムを1枚遺したい。」

これらの構想を実現するために、17年間の邂逅を辿って、ビートメイカー、ラッパーを訪ねて作られたのが今作である。自分の構想とそのためにそれぞれにやってほしい仕事の内容を伝え、向き合いながらの作業は6ヶ月にも及んだ。彼の新しい一歩であるとともに、日本のHIPHOP界の歓迎すべき一枚。これをチェックせずに日本のHIPHOPの未来は語れない。

THA BLUE HERBのtha BOSS、決意の初ソロアルバム music150831_boss_1

RELEASE INFORMATION

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edit by Qetic