「必ずスターになる」と豪語する平成の暴れん坊将軍、高岩遼。彼の27歳の誕生日をジャズライブで記念するバースデーライブが8月24日(木)にMotion Blue YOKOHAMAにて開催される。

8人編成ヒップホップチームであるSANABAGUN.、NEW SAMURAI R&R掲げるロックンロールバンド、ザ・スロットル、ヒップな表現者集団SWINGERZと、各組織の首謀者でありフロントマンの歌手・高岩遼が幼少を過ごした横浜の地で開催するこの「凱旋バースデーライブ」は彼自身にとっても、オーディエンスにとっても忘れがたいショーになるのは間違いない。

ジャズ・スタンダードを高岩流のエンターテイメントに昇華するリッチな一夜を、お見逃しなく。

高岩遼「Ryo Takaiwa 27th Birthday Live」@ Motion Blue YOKOHAMA 告知トレーラー

Interview:高岩遼

【インタビュー】高岩遼、死のジンクス「27歳」誕生日にジャズライブ開催!「ちょっと待てよ、27歳ってスターが死ぬ歳じゃないか。」 new-jazz-takaiwa-ryo-3-700x1050

——まずは今回の<Ryo Takaiwa 27th Birthday Live>を開催することになった経緯から聞かせてもらえますか?

高岩遼は大学でジャズを学ぶために岩手県宮古市から上京しまして。俺は、フランク・シナトラとレイ・チャールズとマーロン・ブランドと永ちゃん(矢沢永吉)とたけし(北野武)をシチューの具にして、かき混ぜたような人間になりたいと思って上京したんですね(笑)。大学時代はずっと都内を中心にジャズボーカリストとして武者修行していたんです。けれど、大学卒業後に俺のイメージするスターダムにのし上がるためにはジャズボーカリストだけでは無理なんじゃないかと思って、SANABAGUN.、ザ・スロットル、SWINGERZという組織を結成したんですけど。それでもやっぱり僕は歌手だから、ライフワークとしてジャズを歌うことが一番リラックスできるんですよね。なので、各組織の活動をやりつつ、空いた時間で男性ジャズボーカリストとして歌うことを続けてきて。内容としては、フランク・シナトラが歌いヒットさせた、ジャズにおけるスタンダードナンバーと呼ばれる古い曲を歌ってきました。そして、今年の8月27日(日)に高岩遼が27歳になると。そこで思ったんです。「ちょっと待てよ、27歳ってスターが死ぬ歳じゃないか。」と。

——いわゆる“27クラブ”ですよね。27歳で夭逝するロックやブルースのアーティストたちが多いという。やっぱりそこも意識してたんだ?

どこかで意識してましたね。だから、27歳の誕生日を迎える前に、俺のデンジャラスでビッグなバースデーパーティを、大事な場所で開催するべきなんじゃないかと思ったんです。それで、今回の会場のMotion Blue YOKOHAMAの元締めである株式会社ブルーノート・ジャパンに直談判で話をもっていって、開催が決定した次第です。大学時代に銀座でジャズボーカルの武者修行をしているときに、いろんなお客さんがお店に来たんですね。占い師のおばちゃんが何人か来て、「あんた、27歳か35歳で死ぬよ。」って言われたわけです、マジで(笑)。「いや、死なねえから。」と。俺は未来の空飛ぶクルマ見てえし。俺自身はまったく死ぬ気はないし、最後まで生きなきゃカッコ悪いと思ってるんですけど、ただどこかで27歳という年齢は意識してましたね。

——先ほど「ジャズを歌うときが一番リラックスできる」という発言がありましたけど、シンガーとして一番ニュートラルに歌えるのがジャズであるということですよね。

そうっすね。やっぱりジャズには期限がないというか。バンドだとフロントマンとしてメンバーの人生も背中にのしかかってきますけど、ジャズボーカルは歳を重ねる度によくなりますし、若いときの声もいいけど、ジジイになったときの声もいいみたいな感じで。そういう意味で期限がないんですよね。俺は外出したら突っ張って生きてるような人間ですけど、家に帰ってお酒飲みながら涙を流して聴く音楽って言ったら、やっぱりジャズなんですよね。ボーカリストとしても、ジャズってニュートラルな状態でリラックスして歌わないといけないんですよね。そうでなければ、ジャズの響きにならない。イキったボーカルでアプローチしてもすげえダサくなる。そういう意味でも、カッコはつけるけどニュートラルな状態で歌うのがジャズなんです。

——高岩遼がジャズのスタンダードを歌い継ぐということに関して、どういう意義を感じてますか?

スタンダードが一番好きだから、というシンプルな理由ではあるんですけど。ただ、今やジャズの本国であるアメリカでさえ、スタンダードに関しては一部のオヤジとマニアックな若いやつらしか聴いてないと思うんですよね。そこで、日本人であり黄色人種の俺が、あえてスタンダードにトライする。その面白みとプライドですよね。

——もちろん、今後はスタンダードを歌うことと並行して、オリジナル楽曲を制作する意志も持ってると思うんですけど。

そうですね。スタンダードも歌いつつ、オリジナルのジャズの名曲を作れたらいいですよね。

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