——今回、会場にMotion Blue YOKOHAMAを選んだ理由も特別な思いがあると思います。

はい。俺は岩手県宮古市出身ですけど、生まれてすぐに横浜に移り住んだんですね。幼少期の7年間を横浜で過ごしたというバックグラウンドがあって。だから、横浜は俺にとって“第二のふるさと”と言える街なので、今回のバースデーパーティは凱旋ライブでもあるんです。まだ宮古で凱旋ライブをやるにはちょっと荷が重いけど、今回横浜でやって、いつか宮古で凱旋ライブができたらコンプリートという感じですね。

—Motion Blue YOKOHAMAがBLUE NOTE TOKYO系列のハコであるのも重要ですよね?

そうですね。ハタチくらいのときにBLUE NOTE TOKYOでバイトしていて。1ヶ月くらいで辞めたのかな? その理由として、新人はVIP席にコーヒーを出せないんですよ。でも、コーヒーを出すくらいいいじゃん、と思って出したら、当時お世話になっていたチーフにガチギレされて。「おまえ、過信してんじゃねえよ。」と説教されたんですね。俺は俺で「うるせえ、コーヒー出すくらいいいだろうが。」と返して。「高岩くん、面接のときはそんな人じゃないと思ってた。」みたいな話をされて。そこで「僕、歌うたってるんですけど、いつかね、ヨロシク。では。」と言って、その日バイトを辞めたんです。だから、いい意味で俺の復讐劇の「エピソード1」というところで、今回Motion Blue YOKOHAMAを選ぶのはマストなんです(笑)。BLUE NOTE TOKYOにはまだたどり着けてないですけど、30歳のビッグパーティはBLUE NOTE TOKYOで開催して、チーフの方に挨拶して、丁寧に俺のティーを楽屋に持ってきてもらいたいですね。

——当時のライブの内容について言及できる範囲で語ってもらえたら。

編成としてはピアノ、ドラム、ベース、あと管楽器が3管入ります。その上で俺がうたうと。メンバーにはSANABAGUN.から谷本大河(Ts)とSWINGERZから橋詰大智(Dr)も参加します。メンバーは今イケていて、がんばってる若いジャズミュージシャンしかそろえてないので。内容としてはエンターテインメントでありたいという思いがあります。高岩遼のショーマンシップに則った、お客さんがディズニーランドに来たなと思えるくらいのイメージ。それでいてちゃんと地に足がついた状態で俺が歌うステージになると思いますね。

——27歳以降のジャズボーカリスト、高岩遼の展望をどのようい描いてますか?

いつか20人くらいのビッグバンドをバックにジャズを歌うというのが、俺の中学生くらいからの夢ですから。その夢を叶えるために上京しましたし。今後はビッグバンドスタイルの男性ジャズボーカリストとして日本のみならず世界に発信していきたいですね。あとは、今年中にジャズのソロ作品をリリースできたら、と思ってます。

——最後にお客さんに向けて一言もたえたら。

高岩遼です。“平成の暴れん坊将軍”という異名で音楽活動させてもらってます。8月24日(木)は俺の27歳を祝うビッグパーティにするので、友人、ご家族、恋人と一緒に——ペットはダメだけど(笑)——、ジャズをよく知らない人も、ジャズを愛してる人もどこか懐かしく、そして新しいステージをお見せしますので。もしかしたらお逝きになるかもしれない(笑)、俺の27歳の門出を祝ってもらえたらと思います。ヨロシク!

【インタビュー】高岩遼、死のジンクス「27歳」誕生日にジャズライブ開催!「ちょっと待てよ、27歳ってスターが死ぬ歳じゃないか。」 new-jazz-takaiwa-ryo-1-700x700

EVENT INFORMATION

Ryo Takaiwa 27th Birthday Live

2017.08.24(木)
OPEN 18:00/START 19:30
1st 19:30/休憩(30分)/2nd 20:45
Motion Blue YOKOHAMA

高岩遼 (Vo)
桑原あい (Pf)
荒谷 響 (Tp)
市川 海容 (As)
谷本 大河 (Ts)
中村 奏太 (Ba)
橋詰 大智 (Dr)

ミュージック・チャージ 自由席 ¥4,500
BOX席 ¥18,000+シートチャージ¥4,000(4名様まで)

一般予約開始日 2017.05.18(木)
WEB予約 ※公演当日の2:00pmまで
詳細はこちら

interview by 三宅正一