数あるマーベル作品の中でも魔術を駆使するキャラクターゆえの凝りに凝った映像が話題になった映画『ドクター・ストレンジ』。そのMovieNEXが、6月2日に発売されました!
「ドクター・ストレンジ MovieNEX」特別映像
そこで今回、Qeticでは『ドクター・ストレンジ』動画投稿キャンペーンに登場して作品に登場する魔術映像の再現に挑戦したでんぱ組.incの最上もがさんと、数々のMVを手掛ける気鋭の映像クリエイター加藤マニさんの対談が実現。
全編にちりばめられた仕掛けいっぱいの映像や、元エリート医師が挫折をはねのけて逆境に立ち向かうストーリーが印象的な『ドクター・ストレンジ』について、そしてマーベル作品の魅力について、2人でワイワイ語ってもらいました! もともとマーベル作品のファンである最上さんと、映像クリエイターの視点からも作品を楽しめたという加藤さん。冗談を交えながら進む2人の会話を楽しんだら、あなたもぜひ、『ドクター・ストレンジ』の魅力をお試しあれ!
Interview:最上もが×加藤マニ
——今回の主人公ドクター・ストレンジはもともと優秀な医師でしたが、とあることをきっかけに人生が大きく変わっていきますね。もし今の仕事を何らかの理由で続けられなくなるとしたら、お2人は次にどんなことをしてみたいですか?
最上もが(以下、最上) えーっ、何でしょうね? (笑)。ぼくはもともと、何か目標があって今の仕事をはじめたわけではないんです。だから、今も「アイドルとしてこんな風になりたい」という目標があるわけではなくて。うーん……。たとえば、海外に行ってヒッチハイクをしてみたいです! 放浪したい(笑)。
加藤マニ(以下、加藤) わたし絶対無理ですそれ……。コミュ力が問われまくるというか。もがさんは結構コミュ力あるタイプでしょうか?
最上 全然ないです(笑)。でも、「英語を話せるようになりたい」と思っているんですよ。日本語が近くにあると頼っちゃうので、海外に行って生きるか死ぬかの中で……。
加藤 生きるか死ぬかの中で(笑)。
最上 放浪の旅をして、もっと色んな世界を見てみたい!
加藤 わたしは最近、YouTuberになりたいんですよ。
最上 (笑)。噂によると、めちゃめちゃ大変らしいですよ?
加藤 今の仕事って、やはり受注産業なので、まず音楽があって、そこに映像を乗せていくわけですけど、そうじゃないものも作ってみたいと思うようになりました。だから、鉄球を熱したいです(笑)。それで生活していくことが簡単なことだとは思っていないですが。他には駄菓子屋のドーナツを豪華にデコレーションして、高級スイーツと並べたらどうか、とか、ネタのストックは貯まっているんですが、全然時間がないです(笑)。
——お2人は『ドクター・ストレンジ』を観ての感想はどうでしたか? 他のマーベル作品と比べて、この作品に感じた魅力というと?
最上 すごく個人的なことなんですけど、ぼくは最初に観たときに、主人公がむかつくな、と思いました(笑)。「全っ然応援できない!」って思ったし、ヒロインに対しての態度も「なんなの?」と思ったので、「マイナスからはじまるんだ……」(でんぱ組.incのメンバーの過去の実体験が盛り込まれた楽曲“W.W.D”にも「マイナスからのスタート、舐めんな!」という歌詞が登場する)って(笑)。でも最終的には、人柄が変わっていくんですよね。それを観ていて、「人って環境によってこんなに変わるんだな」ということを改めて考えさせられました。
——ドクター・ストレンジを演じるのはベネディクト・カンバーバッチですね。
加藤 彼はいわゆる「分かりやすいイケメン」というわけではないような気がするんですよ。だから、感じが悪い役を演じたときに、ちゃんと視聴者に感じ悪い印象を与えられるのかもと思いました。イケメンすぎると、許しちゃうじゃないですか。なんか。
最上 ああ、それは確かにそうですよね。それが、序盤の感じの悪さに活きていたのかもしれないです。だからこそ、後半に顔つきが変わったときに、人がよく見えるというギャップがすごくて。それが演技力ですよね。
加藤 あと、わたしが思ったのは、「めちゃくちゃ展開が速い!」ということですね。もともと映画を落ち着いて観ていられない人間なんですけど、この作品は色んなことが次々に起きるので集中して観ることができました。それから、巻き戻りながらの戦闘シーンがヴィジュアル的にかっこいい! あのシーンはただ映像としてすごいだけではなくて、それがストーリー上でも重要な役割を果たしているのが流石ですねと思いました。
——『ドクター・ストレンジ』に登場する魔術の映像表現はかなり見ごたえがありますよね。映像作家として活躍する加藤さんから見て、他にも気になったシーンはありましたか?
加藤 ビルが折れていく映像もすごいですし、建物がウネウネと動いている感じはエスクモの“We Got More”のMVを思い出しました。『ドクター・ストレンジ』の映像表現には「見たことのないものを見せてやろう」という意気込みがすごいです。もし自分があれをやれと言われても、想像を絶します。だから、メイキング映像を観るのもとても楽しかったですね。あと、左右対称にミラーリングしている映像は、わたしもパクりたいと思いました(笑)。
Eskmo ‘We Got More’ (Official Video)
——(笑)。『ドクター・ストレンジ』ではサイケデリックの手法が用いられています。
加藤 思ったんですが、でんぱ組.incってサイケじゃないですか? アッパーサイケという感じがします(笑)。
最上 あっ、そうなのかも……? (笑)。