いよいよ来週、待望のセカンドアルバム『Human』をリリースし、直後には<SXSW>への出演、3月29日からはレコ発ツアーが控えるyahyel(ヤイエル)が、アルバムから新曲“Hypnosis”を解禁! 合わせてApple Musicでは、メンバーの山田健人がミュージックビデオを手がけ、ヴォーカルを務める池貝峻をフィーチャーしたミュージックビデオが先行公開された。
yahyel – Hypnosis (MV)
https://itunes.apple.com/jp/music-video/hypnosis/1353310537
Hypnosis
アルバムリリースに先駆けて公開された『Hypnosis』は、荒涼とした夜のしじまを切り裂くような悲しみと鋭利な眼差しを強く感じさせるアルバムのオープニングトラック。作品の幕開けを告げる“I’m a stranger”という言葉からは、デビューアルバム『Flesh and Blood』が、コアな音楽愛好家達を超えて同世代のリスナーへと鮮烈なインパクトを与えた影で、彼らが抱いたリアルな心情を感じ取ることができる。
yahyelのセカンドアルバム『Human』は、3月7日(水)リリース! 初回限定盤CDは、ボーナスディスク付の2枚組となり、アナログ盤にはDLカードを封入。iTunesでアルバムを予約すると“Iron”“Rude”“Pale”、そして新たに公開された“Hypnosis”の4曲がいちはやくダウンロードできる。
早々にソールドアウトとなった東京公演を皮切りに、3月29日(木)からは初のレコ発ツアーがスタート!
Human
2016年11月にリリースされ、コアな音楽愛好家達を超えて同世代のリスナーへと鮮烈なインパクトを与え、一気にそのプロップスを引き上げたデビューアルバム『Flesh and Blood』。2010年代以降のR&Bと電子音楽のリアリティ——すなわちジェイムス・ブレイクやフランク・オーシャン以降のオルタナティヴR&Bと、フライング・ロータスやアルカ、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー以降のエレクトロニック・ミュージックに対するリアルな共鳴を、今この世界で生きる自分達自身が抱く違和感/思想をもってユニークな音楽表現へと昇華する存在として、たった一作で評価と信頼を勝ち得たのがyahyelだった。そんな彼らが自身のアイデンティティを突き詰め、よりクリアで強固なものとして具現化することに挑んだのが、今回リリースされるセカンドアルバム『Human』だ。
以前の匿名性の強いアーティスト写真にも表れていた通り、結成〜『Flesh and Blood』期のyahyelは、人種・国籍・性別といった、エスニシティをはじめ様々な個にまとわりつく付帯情報を削ぎ落とすこと=雑音を削除することによって、逆説的に、“出自による差異と先入観に縛られた社会”から純粋なる“個の存在”、“個の感情”を浮かび上がらせようという意識をもって音楽活動を行っていた。対して今回は、『Flesh and Blood』から『Human』へというアルバムタイトルの変化にも表れている通り、そんな彼らの本来の目的にして本質と言っていい“個が有する生々しい感情とメッセージの発露”をダイレクトに際立たせる方向へと舵を切っている。
具体的には、それを実現するため、本作に関しては「ヴォーカリストである池貝峻の感情表現に寄り添うように突き詰める」、「池貝という人間の感情と生き方をどれだけ際立たせることができるのか?に重きを置く」ことを明確に制作の軸としたという。さらにはその過程で5人——池貝峻、篠田ミル、杉本亘、大井一彌、山田健人の互いの感覚の擦り合わせと音に対する思想/イメージの落とし込みをストイックに行っていった。世界のミュージック・シーンの文脈やトレンドと照らし合わせた相対的な解ではなく、5人の中における絶対的な解をひたすらに探す作業。結果、「自分達の予測を超えた、ある種、自分達自身の制御も超えた地点へと到達するアルバムとなった」と彼らが話す通り、歌はもちろん、音色にしてもリズムにしても前作以上にエグみも深みもある、美しく豊かな感情表現が息づく作品となった。格段に重層的に作り込まれ、織り込まれたひとつひとつの音のテクスチャー、アブストラクトなビートも多分に含んだリズムトラックの深化といったもの自体から、彼ら5人にしか生み出し得ない確かなオリジナリティを感じることができる。
荒涼とした夜のしじまを切り裂くような悲しみと鋭利な眼差しを強く感じさせる「Hypnosis」に始まり、荘厳で清々しい美しさとプリミティヴな躍動感を併せ持つ「Rude」、ドープな圧を放つ不穏なトラックの上でやるせない怒りと衝突を謳う「Battles」、エキゾティックなフィールをふんだんに取り込みつつ、韓国の気鋭ラッパー・Kim Ximyaをフィーチャリング・ゲストに迎えた「Polytheism」といった前半部を経て、終盤、「Iron」で露わにされるあらゆる(意識的/無意識的)抑圧からの解放とも言うべき圧倒的なダイナミクスと、その果てに訪れる、ある種の穏やかさと静謐さをも宿したエモーショナルな新境地。今この世界に、この東京に、そしてこの世代にべったりと横たわるシニカルな閉塞とディストピアから脱却し、そこに蠢く生身のソウルと熱を鮮烈に体現し解放する、yahyelという音楽。“I’m a stranger”という言葉で幕を開け “Be a lover”という言葉で幕を閉じる、この『Human』で彼らが見出したひとつの答えとは何なのか。この音の裏にある必然とメッセージを感じ取って欲しい。
RELEASE INFORMATION
Human
[amazonjs asin=”B0792DY126″ locale=”JP” title=”Human 歌詞 ・ボーナスCD付 / 2CD /国内盤 初回限定盤/先着特典ミニブック付 (BRC567LTD)”]
EVENT INFORMATION
– Human Tour –
東京
2018.03.29(木)
OPEN 19:00/START 19:30
恵比寿 LIQUIDROOM(SOLD OUT!!!)
ADV ¥3,500(税込/1ドリンク別途)
京都
2018.03.31(土)
OPEN 18:00/START 18:30
京都 METRO
ADV ¥3,500(税込/1ドリンク別途)
札幌
2018.04.05(木)
OPEN 19:00/START 19:30
札幌 DUCE
ADV ¥3,500(税込/1ドリンク別途)
名古屋
2018.04.06(金)
OPEN 19:00/START 19:30
名古屋 RAD HALL
ADV ¥3,500(税込/1ドリンク別途)
大阪
2018.04.07(土)
OPEN 17:00/START18:00
大阪 “RETURN” なんばハッチ
ADV ¥4,800(税込/1ドリンク別途)
高知
2018.04.08(日)
OPEN 18:30/START 19:00
高知 CARAVAN SARY
ADV ¥3,000(税込/1ドリンク別途)
GUEST:SummAny 他
仙台
2018.04.11(水)
OPEN 19:00/START 19:30
仙台 DARWIN
ADV ¥3,500(税込/1ドリンク別途)