みなさんは“フードロス(食品ロス)”という言葉をご存知だろうか?

飲食店で残った料理、小売店で賞味期限切れした食品、家庭で日持ちしなかった食材など、食べられる状態にも関わらず食べ物を廃棄すること――それをフードロスと呼び、今では世界中でこの問題への取り組みが盛んに行われている。そんな中、日本で「この問題をなんとかしなければ!」という想いからある画期的なキッチンツールが誕生したという噂をキャッチした。

その名も“Deliéa(デリエア)”。

Deliéa Changes Your Lifestyle – こだわりを持って人生を楽しむ

Deliéaは従来の真空パックのような方法とは異なり、専用のビニールバッグにインジェクターで天然素材ガスの“窒素&炭酸ガス”(!)を入れて酸素を追い出し、食品の酸化を防ぐことで鮮度を保つことができるという画期的なツールなのだ。

How to use Deliéa? – デリエアの使い方

その真相を確かめるため、7月11日(水)に青山のLAS CHICAS HOUSEで開催されたDeliéaのローンチパーティーに参加することに。

Deliéaを開発したのはフランスに本社を持ち、主に産業ガスを扱っている日本エア・リキード株式会社。これまでBtoB向けの事業展開を行ってきた同社にとって、Deliéaは初のBtoC向け商品であり、食料自給率が40%の日本において「待ってました!」と言うべき商品だ。

フードロス対策のキッチンツール“Deliéa”が画期的スギ! 02-1200x800

フードロス対策のキッチンツール“Deliéa”が画期的スギ! 03-1200x800

Deliéa誕生の発端は?実演ではその魅力を実証!

Deliéaのプロジェクト・マネージャーを務めるサミュエル氏は、日本に来て感じた「食品の保存期間の短さ」を少しでも改善したいという想いから、商品の開発を思い立ったという。奇しくもエア・リキード社の本社があるフランスでは、2016年2月初めに賞味期限切れ食品の廃棄を禁止する法律が成立して話題を呼んだ(違反したら罰金付き!)。日本でも徐々にフードロスをテーマにしたレストランや料理教室が現れるなど、動きが活発化してきている。

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会場ではフランスの代表的なスイーツ・マカロンを使ったレクチャーも行われた。Deliéaは食品の鮮度を保つことはもちろん、窒素と炭酸ガスでビニールバッグを膨らますことからもわかる通り、野菜や果物、洋菓子なども「ありのままの形で保存できる」という大きなメリットがある。実際に試してみた参加者からも、ふんわりしたままのマカロンを見て驚きの声が上がっていた。

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イベントではJay Shogoのスペシャルライブペインティングも

また会場では、アーティスト・Jay Shogoによるライブペイントも来場者の目を引いた。今回のテーマは、「野菜や果物、あとフレンチラベンダーというハーブなどをモチーフに、それらがエアに包まれているイメージ」と語るJay氏。そして、絵の左上にはDeliéaのテーマである“SAVE FOR THE NEXT”や“GOOD BYE FOOD LOSS” のメッセージも。完成した作品からは、Deliéaの目指している理想が見る者の心にすんなりと伝わってきた。

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フードロスへの取り組みは、日本ではまだまだ始まったばかり。ただし、一人ひとりの日々の取り組み無しには、この問題の解決はきっと難しいだろう。その意味でもDeliéaは、家庭で使えるフードロス対策の“第一歩”のツールとしてこれ以上ないものなのだ。

Deliéa は7月11日から8月24日にかけてクラウドファンディング(Makuake.com)を実施中なので、もし少しでも興味を持ったらぜひチェック。GOOD BYE FOOD LOSS!!

フランス人が考えた!食品をフレッシュに美味しく保つキッチンアイテム「デリエア」

interview&text by ラスカルNaNo.works
photo by アナキン