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スケッチブックに描いた“RAKUGAKI”シリーズ130点あまりの原画の展示・販売に加え、“Plant Some Seeds”や“Bandana Series”などの代表作の展示や会場壁面へのスプレーアートなど、アーティスト・Jay Shogoの過去〜現在を体感出来る内容に。このタイミング、そして日本で個展を開催した理由、そしてそこに込められた想いとは? 今回は個展のレポートフォトと、会期終了後に行なったインタビューを交えてお届けする。

凱旋――。大げさに聞こえるかもしれないが、日本人アーティスト・Jay Shogo(ジェイ・ショウゴ)のこれまでの歩みは、その言葉に値するものだろう。

2009年に突如ロサンゼルスに渡り、独学でアーティスト活動をスタート。ニヒルな笑顔の“Ya-man(ヤーマン)”と名づけられたキャラクター、黒マジック一本で描かれる緻密かつ躍動感溢れるグラフィティ、そして“Love,Peace and Happiness”のメッセージは現地のアート通を魅了。ストリートアートの聖地「5POINTZ」(New York)を始め世界各地のアートプロジェクトに参加し、世界最大級のアートイベント「Art Basel Miami」には2012年から4年連続で招待されている。同時に日本でも「Red Bull」や「G-SHOCK」などのアートプロジェクトへの参加や、企業ロゴのデザインやブロンドプロデュースなど精力的に活動。しかし、あくまで拠点は海外だった。

そんなJay氏が去年から日本に活動の拠点を移し、そして7月25日〜31日の期間、Gallery Conceal Shibuyaで日本初となる個展<Jay Shogo“RAKUGAKI”Art District>を開催した。スケッチブックに描いた“RAKUGAKI”シリーズ130点あまりの原画の展示・販売に加え、“Plant Some Seeds”や“Bandana Series”などの代表作の展示や会場壁面へのスプレーアートなど、アーティスト・Jay Shogoの過去〜現在を体感出来る内容に。このタイミング、そして日本で個展を開催した理由、そしてそこに込められた想いとは? 今回は個展のレポートフォトと、会期終了後に行なったインタビューを交えてお届けする。

Interview:Jay Shogo

【インタビュー】“アートを身近なものに――” 等身大のJay Shogoが辿り着いた現在地 02-1

――まずは個展お疲れさまでした。

ありがとう。こうやってゆっくりするのもすごい久しぶりだよ。

――そうなんですね。今は日本で生活してるんですか?

そうだね。元々アメリカで生活しながらアート活動をしてたんだけど、日本でブランドもやってたから行ったり来たりしていた。日本に戻ってきた理由は、簡単に言えば……アメリカでの“地盤”が出来たから。それまでは自分で営業したりもしてたけど、仕事が入るタイミングで自分がいないこともあって。マイアミの知り合いには「ジェイ、もっと(マイアミに)いた方がいいよ」って言われていた。そういうのもあって、ある時からは日本の仕事は任せるようにして、マイアミに腰を据えて活動するようにしていた。

それでも日本に戻らなければいけないこともあったけど、その頃には「また仕事をしに来てくれ」って航空券やホテル代、ギャランティもそうだけど支払われるようになっていた。つまり日本にいても、向こうで仕事ができる状態になったんだ。それプラス、日本においてアートの仕事はまだそれほど多くなかったから、日本の仕事を増やそうと思ったのもある。去年から少しずつ種を蒔いたおかげで、今年の頭ぐらいから芽が出始めて、今はコンスタントに仕事が入ってくる状況になってきた。

――今回の個展はいつぐらいから準備を始めたんですか?

今回の個展に関しては、企画が始まったのは2月末から3月頭ぐらい。特に個展をやるから新しく描いた絵はひとつもないんだ。でも普段から空いてる時間にスケッチブックに絵を描くようにしていて、それが自分の中での“RAKUGAKI”シリーズ。それが2014年ぐらいから描き始めてけっこう溜まったのと、以前から個展をやりませんかっていうオファーもあったから、このタイミングかなと思って日本で個展をやることを決めた。

――場所に関して、渋谷でやろうと思ったキッカケはありますか?

あそこは知り合いが働いてる場所。部屋が3つあるから空間を分けて展示したかったのと、天井の高さとか、壁にも描いてもいいっていう自由な発想、その辺がこれまで海外でやってきた考え方とマッチしてた。あとあの“雑居ビル”感。渋谷なんだけど、あの辺って上野っぽかったりもする。ああいうカオスな感じのエリアにギャラリーがあるのも気に入った。日本、海外でも場所によってはそうだけど、ギャラリーってコソコソ…って喋らなきゃいけない感じがあるでしょ? もちろんタバコも吸えなければ、コーヒー飲むのもどうかなっていう。

【インタビュー】“アートを身近なものに――” 等身大のJay Shogoが辿り着いた現在地 03-1

――あのカオスな雰囲気は形式張ってなくて、居心地が良かったです。今回、逸品弁当さんがケータリングを出していましたね。

今年の7月頭から「逸品弁当」という高級弁当を提供しているソラドという会社と、弁当箱のデザインでコラボしていて。そこの代表をやっているのが、地元の後輩なんだ。彼もいろいろな仕事をやってきて、失敗も経験していて。自分もたくさん失敗してきたから…ちょうどいいタイミングで再会したんだと思う。人間、やっぱり失敗してた方が、“人間力”があるよね。今は尊敬する後輩だし、頼むなら彼にお願いしたいと思った。あと今回の個展のDJも地元の知り合い。DJで有名な知り合いもいるけど、別に有名じゃなくてもいい。いっしょにいて楽しかったり、意見が言いやすかったりすることが重要だから。

【インタビュー】“アートを身近なものに――” 等身大のJay Shogoが辿り着いた現在地 04-1

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Yuji ”Rascal” Nakamura

Yuji ”Rascal” Nakamura

メッセンジャー/編集者/ライター

編集プロダクションで4年間勤務後、突如メッセンジャー(自転車便)の世界へ。5年間東京の街を走った後、現在は仕事としてのメッセンジャーからは一線を引き、雑誌・WEBメディアなどでの編集・執筆に携わる。”Messenger as a lifestyle”をテーマにのらりくらり活動中。

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