早耳のリスナーはご存知かもしれないが、この数年で頭角を現したフランス発の新興レーベル〈Moonrise Hill Material〉や〈FHUO Records〉を立ち上げたBruno Bourmendilによるプロジェクト、Folamour(フォラモア)による初来日公演が11月24日(土)に決定した。
今回の公演は、高解像度のサウンドシステムと厳選されたハウス/テクノのラインナップで話題を集める東京・表参道のベニューVENTにて開催される。
Laurent GarnierやLeon Vynehallも彼のことを強烈にサポートし、そのリリース作品は軒並み完売、一部のEPはレコード市場でプレミア化する現象にまでに発展したFolamourは、Youtubeからもサンプリングソースを発見する(!!)まさに超現代的な切り口からモダン・ディープハウスシーンを切り開く麒麟児だ。
初来日に寄せてインタビューを敢行すると、彼のキャリアのスタート、数々の日本語/和柄のジャケットのイメージ、今回の来日に向けたメッセージまで気さくに答えてくれた。
Interview:Folamour
——最初に自己紹介をお願いします。
こんにちは、Brunoです。Folamourという名義で活動していて、ジャズからソウルからハウス、そしてヒップホップをプロデュースしてるよ。プロのキャリアに関しては比較的最近始まったんだけど、子供の頃最初に習ったドラムとギターが自分のルーツになってると言ってもいいね。
21歳の時に自分が聴いてる音楽を同じく興味のある人に聴いて欲しくてDJを始めて、それから少し経ってから作曲を始めたよ、本当に最近のことなんだ。音楽をパソコンの中で完結させるのは結構変な気分だったけど、慣れるまで結構時間がかかったな。
——あなたのプロジェクトFolamourとレーベル〈FHUO Records〉について教えてください。
僕のプロジェクトFolamourは自分の作曲をスタートさせてから始まったんだ、新しい名前と共にイチからスタートさせたくてね。それから、レーベルを立ち上げようと考えて、何人かの友人に参加してもらい〈Moonrise Hill Material〉が誕生した。
でもその何年か後になって、より多様な音楽とヴィジョンに100%フィットできるように、自分のクリエイティビティとかセレクションをもっと自由にしたいなと思って〈FHUO Records〉を始めたんだ。それが自分にとってより親しいものになったね。
——あなたのリリースするトラックには多くのサンプルと、エレクトロ・ミュージックの融合を感じます。どのような機材で製作活動を行っていますか? また、特にお気に入りやサンプリングソースがあればいくつか教えてください。
そうだね! でもサンプルを使わない楽曲も実際はたくさんあるし(今後のリリースはさらにそう!!)サンプリングに特化したスタジオではないことは確かかな。
スタジオにはギターとベース、それからいくつかのシンセやドラムパッドもある。サンプルの音源はYouTube(これは僕の中で最大のミュージックライブラリーとも言えるね)と自分のレコードさ。
特にYouTubeに関しては楽曲を聴いて、その隣にリンクしてる楽曲を聴いて、それから別のチャンネルに移って……って感じで何がが見つかるまでただ聴き続けることもあるよ。
——『OYABUN EP』やアルバム『UMAMI』は漢字や平仮名など日本の言葉がジャケットに配置されタイトルにもつけられていますが、どんな意味があるのでしょうか?
もちろん、すべての楽曲のタイトルに自分が制作しているときに感じたことやイメージ、そして頭の中にあるストーリーを付けてるよ。それは自分にとって本当に重要なことさ。
アルバムのタイトル『Umami』はアルバムのバランスを取る為のある種の観念みたいなイメージで、クラブミュージックとホームミュージック、踊ってる時と考えてる時、憂鬱と楽しさそれぞれの間を表現したかったんだ。
Folamour – live @ Peacock Society (Full Show HiRes) – ARTE Concert
——人生において最も影響を受けた3人のアーティストを教えて下さい。
誰を1番か選ぶのはいつも難しいけど、自分の頭の中にあるのはD’Angelo、Marvin Gayeそれから、Roy Ayersかな。
——今一番気に入ってる楽曲やアルバムはありますか?
最近はKaidi Tathamのアルバム『It’s a world before you』が本当にお気に入りさ。美しいモダンジャズの傑作だね。それからAlfa Mistの『Love is the Message』も好きだね。
——フランスのローカルシーンの今について教えてください。またこの数年で数多くの国内外でのギグをこなしていると思いますが、先々でのプレイはいかがでしたか? 国内/海外での違いなどがあれば教えてください。
フランスのシーンは本当に素晴らしいよ。たくさんのレーベルやアーティスト、会場に恵まれてるし、どれも活気に溢れてる。そのフランスのどの街にもシーンがあるしね。フランスの外にも多くの素晴らしいギグがある。個人的にはダブリンの「Wigwam」、ベルリンの「ISPE」あとはブリュッセルはいつも素晴らしいね。どこもいい場所ばかりで選べないよ。
——今回は初来日ですが、日本の音楽シーンにどのようなイメージを持っていますか?
日本のシーンではいい話しか聞かないよ。いい音楽とたくさんの素晴らしいレコード屋、それから特別な愛着を持ったいいサウンドシステムがあるってね。本当に待ちきれないよ。
——日本への滞在でDJ以外に何か予定やしてみたい事はありますか?
ベストな日本食をできる限り食べること!
——最後に今回のギグを楽しみにしている日本のファンへ一言お願いします。
この日の夜をみんなとシェアできるのを待ち望んでるよ。この瞬間が来るのを本当に待ち望んでたんだ。みんな、ダンスフロアで会おう。
Interview & Text by Official
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EVENT INFORMATION
Folamour
2018.11.24(土)
OPEN 23:00
VENT
DOOR ¥3,500 / FB discount ¥3,000 / ADV ¥2,500
ROOM1
FOLAMOUR(FHUO RECORDS)
REMI(ROUNDHOUSE / THE OATH)
Midori Aoyama(Eureka!)
SUZU(CHARGE / KEY)
ROOM2
hiroshi kinoshita(EUREKA!)
KITKUT(ON and ON)
Yosuke Nakagawa(Candy Boys)
Shohei Magaino
Leo Gabriel(EROS) × Mizuki
Atsu(B-LIB)
Also,sandals are not accepted in any case. Thank you for your cooperation.
VENTでは、20歳未満の方や、写真付身分証明書をお持ちでない方のご入場はお断りさせて頂いております。
ご来場の際は、必ず写真付身分証明書をお持ち下さいます様、宜しくお願い致します。
尚、サンダル類でのご入場はお断りさせていただきます。予めご了承下さい。