2017年11月に通算6枚目のスタジオ・アルバム『Red Pill Blues』を発表し、いよいよ2019年の2月25日に東京ドームで来日公演を行なうマルーン5(Maroon 5)。彼らは2002年のデビュー以降、様々に音楽性を変化させ、今では世界屈指のポップ・バンドの一組になりました。ここではそのキャリアを、改めて振り返ってみたいと思います。

マルーン5の結成には、前身バンドでの失敗が大きな影響を与えています。地元LAで同じ学校に通っていたアダム・レヴィーン、ジェシー・カーマイケル、ミッキー・マデン、ライアン・デューシックの4人は、1994年にカーラズ・フラワーズ(Kara’s Flowers)を結成。しかしこのバンドはアルバム1枚で契約を打ち切られ、メンバーはそれぞれLAとNYの大学に進学します。中でもNYの大学に進学したアダムとジェシーのソングライター組は、現地でソウルやヒップホップに開眼。2人がLAに戻ったタイミングでふたたび4人でバンドをはじめ、そこにジェイムス・ヴァレンタインが加入してマルーン5が誕生しました。

この時点ではまだ前身バンドの名残が感じられるロック・テイストの強い音楽性ではあったものの、新たにソウル・ミュージックの要素も取り入れた2002年の1作目『Songs About Jane』は、リリース後2年間かけてじわじわと注目を集め、2004年頃にはトータル・セールス1000万枚を超える大ヒット作に。2005年の『第47回グラミー賞』でも最優秀新人賞を受賞しました。

Maroon 5 – This Love

以降もバンドはこの方向性を推し進め、腕の不調により脱退したライアンに代わってサポート・ドラマーのマット・フリンが正式加入し、初の全米チャート初登場1位を記録した2007年の2作目『It Won’t Be Soon Before Long』、2010年の3作目『Hands All Over』と、次々にヒット作品を送り出します。

Maroon 5 – Won’t Go Home Without You

Maroon 5 – Hands All Over

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