KOFFEE

「レゲエの未来を担う存在」とか「ジャマイカのニュースター」と紹介される19歳の女性アーティスト。

自分が初めて名前を聞いたのは2017年だったか、「USAIN BOLTのトリビュート曲を作った高校生がいる」と話題になったとき。でも何故かそのときは特に気にしてはいなかった。

初めてその姿を目にしたのはその翌年1月、ジャマイカのフェス「REBEL SALUTE 2018」。先輩アーティストに呼び込まれて初めてステージに立つ姿を、会場にいた自分はラッキーにも観ることが出来た。

KOFFEE at REBEL SALUTE 2018

緊張の面持ちで披露された「Raggamuffin」、「Burning」の2曲で一気に引き込まれた。

KOFFEEかっけーぞ。

この”初ステージ”をきっかけにその名前は世界で広く知られることになる。

同年11月、初対面。

同郷の先輩アーティスト CHRONIXXがロンドン アレクサンドラパレスで単独公演を行う前日、ホテルのロビーで小柄な女の子に会った。

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 01-1200x1800

一瞬わからなかったがすぐに気がついた。KOFFEEだ。

同じくジャマイカから来ているチームと行動しているのに表情は冴えない様子。内気な子なのか?と思っていたが、理由はその翌日にわかった。

2018年11月11日、見事ソールドアウトとなったアレクサンドラパレスのステージに彼女も上がった。

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 02-1200x800

まさかのKOFFEEの登場を1万人以上集まった観客は驚きと歓喜の声援で迎えた。会場を盛り上げ、ステージから降りてきたところでたまたま顔を合わせた。満面の笑みだった。

ロンドンに来て数日、彼女はこのライブにナーバスになっていたのだ。

その後すぐ、メジャーレーベル「COLUMBIA UK」との契約を発表し、大ヒットとなる楽曲「Toast」をリリース。2019年1月の「REBEL SALUTE」にはしっかりとその名をクレジットされて出演した。

KOFFEE – Toast

次にロンドンで会ったのはデビューEP「RAPTURE」のリリースが決まり、日本に向けたインタビューをお願いしたとき。「本当に凄いスピードで色んなことが進んで驚いているけど、エキサイティングだし楽しんでいるよ」と話してくれた。

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 03-1200x800

そりゃそうだ、この2年間で自分と周りの状況がガラっと変わって、今もどんどんとスピードアップして自分の顔や楽曲が世界中に広まっていっている真っ最中。プレッシャーも相当なものだろうと想像した。

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 04-1200x800

余談だが、一緒に移動しているときに新しいアー写を車内のモニターで確認していて、「良いねー!みんな見て!」とテンションが上がっていたりして、いつも大人に囲まれて落ち着いて見えるけど、ちゃんと19歳っぽいところもあるんだなとホッとした。

2月、自分はジャマイカの首都 キングストンにいた。

ある夜、観たいライブがあって深夜1時頃に会場に向かい、会場近くの交差点でタクシーを降りた。そしてなんと、そこに偶然KOFFEEがいた。

「KOFFEE!」と声をかけると、「先週ロンドンで会ったのに!」と彼女も驚いた様子。

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 05-1200x675

同じライブを観に来た様で、一緒に会場に入るも彼女に気付いたファンですぐに人だかりに。凄い人気だ。

ジャマイカではパーティはもちろん、ショッピングモール、ストリートなどで「Toast」を聞かない日はなかった。バスの中で合唱になるなんてこともあった。

3月、デビューEP「RAPTURE」リリース。

KOFFEE – RAPTURE TRAILER

既に発表されていた「Raggamuffin」、「Toast」、「Throne」を含めた計5曲。中でもEPタイトルになっている楽曲「Rapture」は「Toast」と共にロンドンのストリートをロックしている。

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 06-1200x800

サウスロンドン、ブリクストンではリリースパーティーも開催。ジャマイカのニュースターを一目見ようとたくさんの人が集まった。彼女が言葉を発する度、そして曲を披露する度に大歓声が上がる。この状況は11月のCHRONIXXライブに出たときと似ているが、明らかに違うのはKOFFEE自身。

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 07-1200x1800

「Rapture」や「Throne」の歌詞にも表現されている「絶対にやってやるんだ」という強い気持ちと自信を感じた。

ショーの後に再会できて、「ジャマイカの道でばったり会って以来だよね」と話しかけてくれた。


KOFFEEはここから、6月にNYで単独公演を開催、7月にはドイツの大規模フェスに出演するなど、世界中でのライブ出演が決定している。

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 08-1200x800

1月のインタビュー時にお決まりのように聞いてみた「日本でのライブは?」という質問に、「すぐにでも行きたい!」と答えてくれたKOFFEE。

もしその日が来るなら、日本の音楽ファンにもジャマイカ / レゲエのニュースターを是非観てもらいたい。

まずは今のKOFFEEが詰まった「RAPTURE」を聴いてほしい。

つづく

RELEASE INFORMATION

KOFFEE – RAPTURE

#12 KOFFEEを聴け 【LIFE of LONDON】 09
2019.03.15

01. Rapture
02. Toast
03. Blazin feat. JANE MACGIZMO
04. Throne
05. Raggamuffin

レーベル: KOFFEE MUSIC / FREQUENT FLYERS MUSIC

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