注意:この記事には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のネタバレが含まれています。
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」最後の予告篇 世界同時解禁
「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』がついに公開を迎えた。その内容に、世界中で賛否さまざまな批評が飛び交う中、本作の監督J.J.エイブラムスがインタビューに答え、本作の中でも重要な鍵となるレイの家系について語っている。
2017年に公開された前作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では、カイロ・レンがレイの両親について「何者でもない」ことを唆す場面がある。しかし、『スカイウォーカーの夜明け』で、両親は「何者でもない」かもしれないが、レイの血筋が銀河系の中でも最悪と言っても過言でもないパルパティーン皇帝(ダース・シディアス)の孫娘、つまりシスの系統であるということが明らかになる。この設定は『フォースの覚醒』(2015年)でも噂されてきたが、それでもレイが「何者でもない」人物ではなかったことにがっかりしたファンが多いことは、国内外でインターネット上に掲載されているレビューを読めばわかる。
Star Wars | Rey Palpatine Theory
J.J. talks about why Palpatine lineage is important thematically #TROSSpoilers pic.twitter.com/WREQPI3IbH
— kaila ren (@ar1aster) December 21, 2019
レイの血筋について、J.J.エイブラムスはこのように語っている。「映画のテーマの一つは、どこから来たものであろうと、その出生などは関係なく、何者にでもなれるというもの。このテーマに全員が納得してもらえるかは分からないけど、このアイデアに共感する人──出身が自分の望んだ場所、誇れる場所でない人々──は少なからずいると思うんだ。僕は『何者でもない』ことの重要さを理解しているけど、僕にとってより苦痛で衝撃的なことは、自分の本当の出身が考えうる限り最悪だった場合なんだ」。
そこで監督は「2人のメインキャラクターたちが、スカイウォーカーとシスという非常に重要な役割の“孫”であり、この二つの家系が再びぶつかりあうことは必要不可欠であったように感じた。もし50、100年後の誰かがエピソード1から9までを観たとして、この展開に必然性を感じて欲しい」と続ける。物語の中で、カイロとレイの選択は極めて重要ことは言うまでもない。2人の血統やこれまでの人生の背景などは関係なく、それぞれがくだすその時の選択が重要視され、それに伴う行為がフォースと共に結果を導く。出生などは関係なく、選択によって何者でも誰かになることができることを強調したかったのかもしれないが、期待されていた展開とは異なっていたのかもしれない。賛否両論を呼んでいる作品について、監督はまた「『スター・ウォーズ』シリーズのファンはみんな正しい」とも語っている。