日本にも共通する世界各地のエッセンスをすり合わせ、民族衣装など引き継がれてゆくべき文化性を「身に纏うもの・日常で機能するもの」をコンセプトとして生活的要素へと感性に沿って作りかえ、ジャンルレスで自由な思考でものづくりをしているブランド・Lehによる2021SSコレクションがリリースがされている。
今回のテーマは服食人種。敢えて変換を”食”にした造語であり、服を食べ、服で食べ、服を生業とする我々を含む全ての皆様への共感と尊敬、そして意思表明の狼煙の意味合いを持たせた。
Leh「服食人種」
服食人種・文化の國。技術文明の全てを栄養にして、文化が増殖を続ける國。
それは正にジョージ・オーウェルのディストピアの具現化か。
洋服に魅せられた君へ。
僕もそうだった様に、服に踊らされ/夢を語り/時に騙された。唯一侵食されない自己のスタイルを守り、自分の内面から出る全てを解放せよ。
ウィリアムブレイク三部作の第二弾でもある今作。ブレイクの詩や版画をプリントしたTシャツや、Lehオリジナルのメッセージが背中にプリントされたYing-Yangの金箔が美しいTシャツを作成。他には背面全面にウィリアムブレイクの詩が手刺繍されたトップスや、1940年代(第二次世界大戦頃)に流通したVintageの救命胴衣をベースにしたベスト。中国雲南省、トン族/ミャオ族/ハニ族と未だに一体どの民族の衣裳なのか諸説落ち着かない少数民族衣裳、”千層衣”をベースにしたコート、ジャケット、パンツ。フランスから取り寄せたテープを使用したワイドトラックパンツなど、バラエティに富んだフレキシブルで力強いラインナップとなった。
イメージモデルにはKENSAKU NISHINO、elena midoriと琴葉の女性2人を起用
モデルはYOGAの本場インドにて修行し、現地で指導もしていたYOGAアーティストKENSAKU NISHINO。数多くのコレクションランウェイや国内外の雑誌等で活躍する琴葉、東京のアーティストコレクティブ「Dosing」のメンバーで、1OAK Tokyoをはじめ、Circus TokyoやSound Museum Visionなど東京のクラブシーンだけではなく、<Red Bull Music Festival>のPLUG24やEDCなどのフェスにも出演しているDJで、日独ハーフの美しさからNYLONやカルチャー誌のモデルとしても活躍するelena midoriの3人を選出。
スペシャルムービーには、ミュージックシーンで今まさに活躍する原島“ど真ん中”宙芳と光風による豪華なDJ陣が花を添えた展示会での様子や、生産の為デザイナーが15年通い続けているインド各地にてRyo Saitoにより撮影された膨大な映像から精選した映像、2021SSの撮影風景が重ねられた。今回もウィリアムブレイクの詩をキャストひとりひとりに朗読してもらうことにより、より深い世界観となっている。フィルム・ディレクターのkeita Yoshiharaにより更に進化した”生”を感じる映像が完成した。
LEH2021 Spring and Summer Collection”服食人種”
LEH2021 Spring and Summer Collection
”服食人種”
CAST
ELENA MIDORI
KOTOHA
KENSAKU NISHINO
Photographer RYO SAITO
Movie and Item photographer RYO SAITO
Movie photographer KEITA YOSHIHARA
Lightning YUZURU NIKAIDO
Hair &make KUNIO KOHZAKI(W)
Styling Leh
Film Director KEITA YOSHIHARA(GRGR Film)
SUPPORTED BY
MITSUKAZE
原島ど真ん中宙芳
DIRECTION TAKUYA MIKAMI(LEH)
撮影はRyo Saito
今回のコレクションの撮影を担当したのはRyo Saito。2009-2011年までアジア~アフリカ18ヶ国を巡り作品制作を行う。帰国後、旅で撮影しまとめた「identity」でKONICA MINOLTA主催PHOTOPREMIOコンテスト入賞。Lehでは過去LOOK撮影の他、デザイナーとインド同行し映像撮影を行ったりと旧知の関係。ファッションから力士まで、独自の視点で一瞬の狂気を捕らえる。Leh2021SSではYuzuru Nikaidoの照明による巧みな技も活きる、美しい仕上がりに。LehのオフィシャルHPからコレクションの全編を見ることができるので、ぜひチェックされたし。Lehによる一連の物語と新鮮な着心地は、生活に潤いを与えるはずだ。