8月20日~22日の3日間にわたり開催された<FUJI ROCK FESTIVAL ’21>(以下フジロック)。コロナ禍真っ只中での実施となった今年のフジロックですが、感染症対策に対する不安の声も多くあがる一方で、例年と違う魅力を感じられる場面もありました。
FUJI ROCK FESTIVAL ’21
コロナ禍で感じたフジロック本来の魅力
会場のレイアウトや開催当日のマナー・ルールも変更を余儀なくされ、いつもとは全く違った様相となった今年のフジロック。例年であれば、会場外にチケットを持っていない方でも楽しめるTHE PALACE OF WONDERなどの無料エリアが広がっていて、すでにフジロックムードを楽しんでいる人たちでいっぱいなのですが、今年は無料エリア自体がなくなり、そこには入場口があるだけでした。少し寂しい気持ちもある中、ゲートを潜りオアシスエリアに足を踏み入れると、酒類の提供がないこともあり、出店も最低限に抑えられていました。例年であれば多くのお客さんたちが集う憩いの場でもありますが、今年はいつもの賑わいある声も聞こえてきません。周りが広く感じられるほどにガラッとしており、人との距離やスペースを十分に取りながら食事できるのも新鮮でした。
奥へ進みステージに近づいても、やはり人はまばら。歓声をあげることも禁止されているからか、ステージから音楽が聴こえているにもかかわらず、もの静かな雰囲気で、フェスの喧騒なイメージとは違う独特なムードが醸成されていました。少しステージから離れると、うっそうとする森林に住む虫の鳴き声がわずかながらに聞こえてくるほど。澄み切った空気と豊かな自然を楽しめるフェスであることを、例年以上に実感できる瞬間でした。
また今年のフジロックは国内アーティストだけのラインナップであることもいつもと違う楽しみのひとつ。目当てのアーティストを見るために、初めてフジロックに参加する方々も多い印象でした。空き時間に子供や犬を連れて川遊びやドッグランを堪能している姿も多く見受けられ、今年ならではの楽しみ方を満喫していた様子。
異例の開催となった今年のフジロックに参加したアーティストたち。会場にいた方も、配信で見た方も、今年は例年以上に、彼らによる力にあふれたパフォーマンスに胸打たれたのではないでしょうか。Qeticでは、フジロックに登場したアーティストたちのフォトレポートも実施。こちらも併せてチェックして、当日のアーティストたちによるライブの熱狂を感じ取ってみてください!
新しいフジロックの楽しみ方を堪能できた今年。その一方で、例年のように会場にいる人たち同士でお酒を酌み交わしながら、アーティストのパフォーマンスに歓声をあげて応えるというのも、フジロックの醍醐味であることは間違いありません。今年の開催を踏まえて、きっと来年はより良い形で帰ってくるはず。2022年の無事の開催を心待ちにしながら、1年を過ごしましょう!