2020年夏、那須塩原市にレコードショップ・六喩をオープンさせたB.D. a.k.a. Killa Turner。ラッパーとしてTHE BROBUS、TETRAD THE GANG OF FOUR、THE SEXORCISTでも知られ、近年ではGradis Nice & DJ Scratch NiceやMULBE、LSBOYZの作品への客演、また生粋のヴァイナルディガーとしてKilla Turner名義でのDJ活動も活発なB.D.が、新たなバンドB.D. & THE KILLER STONEを結成し、活動を開始した。
THE KILLER STONEは現時点でセッション映像や音源を公開中。1972年に発表された超名作ソウルを踏襲したタイトルは不明の楽曲、レゲエのフレイバーが心地よい、セッションの醍醐味が内包された6分半ほどの“civilization”、そして2016年に逝去したギタリスト、松原正樹の秘蔵アーカイブが彩る“HITOHIRA”をYouTubeで楽しむことができる。
‘‘civilization’’ B.D. & THE KILLER STONE
六喩
六喩で開催されているイベント<迷宮>や<LISTEN>をはじめ、バンドの生音を聴くことができる機会はこれからも増えていくはずだ。また、六喩では「黒磯ポエトリーリーディング」と題して楽器と詩の朗読セッションをはじめ、GRADIS NICEとNIPPSを招いた<GRADIS NIGHT&NIPPS>などが不定期に開催中。音の世界に迷いさまよう中で、運命的な出会いを引き寄せていく。
“HITOHIRA”は、六喩に夜な夜な集まるミュージシャンの集いに、松原正樹の妻でキーボーディスト、南部昌江の協力の元、リリースが実現。Masaki Matsubara & B.D.の名義にて、7インチがリリースされる。また、B.D.は松原正樹の秘蔵録音音源をコンパイルした7インチ『Light Mellow Guitar Samples Library』をも監修。両作品ともに、松原正樹がこれまで培ってきたライフワークとその仲間たちとともに楽曲制作するプライベート・レーベル〈Rocking Chair Records〉から世に放たれる。
B.D.|MCLN|MASAE NANBU|MASAKI MATSUBARA – HITOHIRA –
六喩でのコミュニティーでしか成し得なかった音の繋がりを辿りながら、その瞬間でしか生まれないセッションの至福を追いかけて、B.D. & THE KILLER STONEの活動にぜひとも刮目してほしい。
なお、数年前から宅録をはじめたというB.D.は今秋にソロアルバムをリリース予定だという。この作品はB.D.が完全セルフプロデュースで、つまりトラックも自身が手掛けている(!)というキャリア異例作に。続報をぜひともお楽しみに。
THE KILLER STONE
言い伝えによるとそこには九尾の狐が石にされ、近付く者達を殺していったという。
何の因果かバンド名が決まった直後に割れてしまった殺生石ことザ・キラーストーン。
那須の黒磯にあるレコード店六喩(ロクユ)にて夜な夜なセッションを重ねてきたメンバーによって結成されたバンド。
石が割れ解き放たれた今、世代を越えたグルーヴを奏でる。
B.D.(Rap/per)
Ukonyan(Vo)
Professor Abe(Gt)
MCLN(Ba)
Mucho Takaku(Key)
Hideo “Irama” Inoura(Dr)
Killa Turner名義でDJ活動もする。黒磯のショップ六喩のオーナー。
那須烏山市在住。
以前兄弟でThe Smith&Wesson名義でバンド活動しており、幼い時から作曲を初めて、いまも作曲に勤しむ。
若かりし頃にパンクの洗礼を受け、やがてレゲエに出会い、ヘヴィーデューティーなサウンドを放つベーシスト。マルチプレイヤー。
レゲエやソウルミュージックをベースに様々なジャンルを行き交うメディスンマン。
那須の老舗リビングストンカフェのオーナーでもある。
JAZZに精通しながら、ロックステディーやルーツを探求する黒磯のアーネスト ラングリン。
夕焼け楽団やサンディー アンド サンセッツでドラムを叩いていた経歴を持つ。”Irama”とはインドネシア語でリズムや調子を表す、このバンドの核となる存在。