いよいよ開催が目前に迫る<FUJI ROCK FESTIVAL’23>(以下、フジロック)。昨年に引き続き、Qetic編集部も総力を上げてこの夏の大祭を特集しています。

アーティストの名前を見かけるたびに広がるイマジネーション、もう早く苗場に行きたい……。そこで今回はQetic編集部的<フジロック>妄想プレイリストを作成。3日間のラインナップから、自由にプレイリストを作成してもらいました。

予習用、帰り道用、瞑想用……。人の数だけ妄想が広がる<フジロック>、プレイリストに耳を通しながら当日のイメトレを積んでみてはいかがでしょうか?

Road to FUJI ROCK!!

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バランス重視で騒ぐ

当日の体力とか導線とか、一旦そういうのを棚に上げて三日間を妄想してみる。初日はロックアクト多め。真昼の、青空の下のGREEN STAGEで観るアイドルズIDLES)なんて痛快に決まってる。坂本慎太郎ヨ・ラ・テンゴYo La Tengo)の盟友リレーには、やはり“何か”を期待してしまう…。二日目はロックアクト多め。TESTSETでゴリゴリ体温を上げた後に、スロウダイブSlowdive)の爽やかな轟音でクールダウン、そのまま夢の中へ。三日目はロックアクト多め。ブラック・ミディblack midi)然りヤード・アクトYard Act)然り、忙しなく騒いだ末にWHITE STAGEのウィーザーWeezer)でキッズに戻って感涙。とりあえずこんな感じで、バランスよく回りたい。(風間)

とにかくアゲてこ!

題して「参戦前からアゲアゲプレイリスト」。デヴィッドd4vd)やブラック・ミディblack midi)、ジンジャー・ルートGinger Root)などの若手アーティストはもちろん、今回特に注目しているのが、ストロークスThe Strokes)とフー・ファイターズFoo Fighters)の2組。ストロークスが2020年にリリースしたアルバム『The New Abnormal』は、初期の彼らを超えたと言っても過言ではない名盤であり、また、コロナ禍の鬱屈とした日々に衝撃を与えてくれた個人的に思い入れのある一枚だ。新たな名盤を携えた彼らが一体どんなパフォーマンスを披露してくれるのか、もう既に胸の高鳴りを抑えられない。フー・ファイターズは最新アルバム『But Here We Are』を携えやってくるわけだが、これが過去の名盤たちに匹敵する最高傑作とも言える作品だ。昨年の悲劇を乗り越え、新体制になってからは今回が初来日となる彼ら。アメリカンロックの真骨頂をこれでもかというほど体感させてほしい。(五十嵐)

帰り道に癒される

体力の限界まで楽しみ尽くした帰り道。睡魔には勝てそうにないけど、記憶が新鮮なうちに思い出を振り返りたい。この曲最高だったな〜、この曲聴けなかったな〜と、フジロックの余韻に浸りながら眠りにつけるよう、睡眠導入的プレイリストを作成。1曲目からジンジャー・ルートGinger Root)の歌声に癒され即寝、なんてことも大いにあり得る。プレイリスト序盤で寝てしまうかもしれない自分を想定し、後半には子守唄のように心地の良い、ゆったりとした楽曲が続く。2曲目のカネコアヤノで会場の熱気が思い出され、眠気が吹き飛んでしまったとしても、身体の疲れには抗えない。全身を癒すようなこのプレイリストを流しながら、大人しく家路に着きたい。(太田)

自然との調和

“dance in the nature”。フジロックの醍醐味は、自然のなか、音とともに、朝を迎えられること。せっかくなら3日間毎晩、踊り明かして朝日を浴びよう。聴いていると身体が動き出してしまう、原始的なプレイリストを作成。軽やかな気分で始まる1日をイメージしたUA×菊地成孔のジャズソングからはじまり、maya ongakuで朝露に想いを馳せ、坂本慎太郎の歌声と淡々と刻まれるドラムで体を起こす。カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」を現代に復活させたOKIが率いるOKI DUB AINU BAND、オーストラリア先住民族の伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者・GOMAらの演奏は、ロケーションと調和して、疲れも忘れて突き動かしてくれるだろう。私たちのフジロックに、朝と夜の境目はない。(濱田)

多幸感にゆさぶられる

忙しいのになぜか別のことを考えたり、騒がしいのになぜか心は穏やかだったりすることってありませんか? 音楽漬けの3日間の祭典でも突如ある、そういう激しさの中でふと感じる静けさのような“多幸感”をテーマに、そんな楽曲を国内外の出演アーティストからプレイリストに組んでみました。
 
題して「瞑想フジロック’23」。UKダンス・シーンの真打・オーヴァーモノOvermono)、グラミー賞受賞アーティストでインストゥルメンタルコレクションも話題のジョン・キャロル・カービーJohn Carroll Kirby)、2019年に結成し「BBC サウンド・オブ・2022」の候補にも選ばれるなど躍進を続けるヤード・アクトYard Act)からは今年発表された新作からピックアップ。ぜひアルバムを通して聴いてほしいです。
 
瞑想というには激しかったり緩急があるかもしれませんが…フジロック’23のダイジェスト映画の主人公になったら気持ちでふらっと楽しんでいただけたら幸いです。(中村)

今年のフジロックは今年しか開催されません

「もし全てがこんなにもリアルに感じ続けることができたなら」「こんな最高なことがまた起こるのであれば」──フー・ファイターズの名曲“Everlong”の抜粋です。経験を重ねるにつれて新鮮味がなくなったり、思っていたような魅力を感じなくなっていくこともあります。正直切ないですが、だからこそ毎日を大切にしなければなと思います。2023年のフジロックは2023年にしか開催されませんし、2023年の夏は2023年にしかきません。そんな想いを巡らせながら開催直前、毎年ふわふわとした気持ちになります。今年はどんな三日間になるのだろう。今年も素敵な夏を過ごせるように願っています。(船津)

フジ公式テーマソング「田舎へ行こう 〜Going Up The Country」忌野清志郎

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EVENT INFORMATION

FUJI ROCK FESTIVAL’23

Qetic編集部的<FUJI ROCK FESTIVAL’23>ウキウキ妄想プレイリスト〜予習用、帰り道用、瞑想用など〜 music230726-fujirockfestival2023-sat1

2023.07.28(金), 29(土), 30(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場

当日券のご案内詳細はこちら

忌野清志郎「田舎へ行こう!~Going Up The Country」

Qetic編集部的<FUJI ROCK FESTIVAL’23>ウキウキ妄想プレイリスト〜予習用、帰り道用、瞑想用など〜 life-fashion230705-fujirockfestival-5
ユニバーサル盤

<フジロック>開催期間中の3日間、GREEN STAGEで一番最初に流れ、フジロックの幕開けを告げるアンセムとして多くのフジロッカーから愛され続ける忌野清志郎の“田舎へ行こう”が7月5日(水)にリリース。フジロック主催者、公式ファンサイト「フジロッカーズ・オルグ」、ユニバーサルの3者共同企画として、カップリング曲が異なる2バージョンでのリリースが決定しており、現在予約受付中。

<ユニバーサル盤>
カップリング曲にアルバム「ラフィータフィー」からグルーヴィーでゴキゲンなロック・チューン「Sweet Lovin’」を収録。ジャケットは、1999年のアルバム『ラフィータフィー』のジャケットに写っていた清志郎の娘であり、消しゴムハンコ作家の百世(ももよ)が書き下ろしたイラストによるもの。フジロックのグリーン・ステージの写真にコラージュされた百世のイラストは、この夏の祭典のピースフルな雰囲気に溢れ、ゴキゲンなグリーン・バイナル仕様のEPにマッチしたとても美しい作りとなっている。

Side A:「田舎へ行こう!~Going Up The Country」 作詞・作曲:忌野清志郎
Side B:「Sweet Lovin’」作詞・作曲:忌野清志郎

発売日:2023年7月5日
商品形態:アナログEP  カラーバイナル(グリーン)45rpm
品番:UPKY-9107
価格:定価2,200円(本体価格2,000円)
全国主要レコードショップ、WEBショップ、UNIVERSAL MUSIC STOREにて発売。

UNIVERSAL MUSIC STOREFRFオフィシャル・オンラインショップ GREENonRED

Qetic編集部的<FUJI ROCK FESTIVAL’23>ウキウキ妄想プレイリスト〜予習用、帰り道用、瞑想用など〜 life-fashion230705-fujirockfestival-4
フジロッカーズ・オルグ盤

<フジロッカーズ・オルグ盤>
両A面仕様でフジロックの前夜祭でおなじみ、数千人のフジロッカーが乱舞する開催地固有の盆ダンス「苗場音頭」を収録。ジャケットは、フジロッカーズ・オルグに残る初年度1997年開催からの膨大な記録写真からセレクトされた3枚を使用。2005年にWHITE STAGE出演時の忌野清志郎のライブ写真と、苗場音頭に合わせてお客さんが前夜祭で盆踊りを楽しむ写真、そしてこのEPを手に取った人だけが楽しめるメディア非公開の激レアショットで構成されている。

Side A:忌野清志郎 「田舎へ行こう!~Going Up The Country」 作詞・作曲:忌野清志郎
Side A:円山京子 「苗場音頭」 作詞:長谷川洋・作曲:永田哲也

発売日:2023年7月5日
商品形態:7インチアナログEP  カラーバイナル(グリーン)45rpm
価格:定価2,200円(本体価格2,000円)
フジロッカーズ・オルグにて発売。

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