2023年2月12日、7MC+1DJという新体制のお披露目ライブを行ったlyrical schoolリリスク)。それから、全国各地でのイベント出演や4ヵ月連続新曲”卸し”ライブ<”BACK TO(LYRICAL)SCHOOL”>の開催、そして初の作品集『NEW WORLD e.p.』リリースと渋谷WWWでのワンマンライブなど、グループは怒涛の半年を駆け抜けていった。

アイドルラップの一つの完成系を提示したリリスクは、これからもいわゆる「アイドル」というイメージの革新を続けていく。可愛くてカッコよくてクリエイティブでエネルギッシュで、どんな垣根も超えていくグループ。そしてグループのアティチュードはインタビュー中でmalikが言う「リリスクはリリスク」という言葉に示されている。8月上旬に開催された<TOKYO IDOL FESTIVAL 2023>で無料配布された“スペシャルMIX CD”『ONE SECOND AWESOME SUMMER MIX』では、メンバーたちの個の才能が全面に押し出されていたりと、また新しい動きがとても面白い。

今回、Qeticではリリスクの夏休みに密着。ワンマンライブを終えて、息抜きにやってきたのは横須賀市野比にあるHALF MOON STUDIO。インタビュー後はryuyaやreinaがアナログでDJを披露したり、manaが踊りまくったり、tmrwがギターを弾き語り、その様子をhanaが撮影したり……グループのクリエイティヴィティが爆発するその模様を本記事で振り返る。記事内のフィルム写真はhanaが撮影している。

INTERVIEW:lyrical school

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──ここ半年間、ライブや初の作品集リリースがあったと思います。振り返ってみてどうですか?

ryuya ライブに関しては、2月12日にお披露目ライブをやって、その後福岡や大阪に行ったり全国各地でイベントに出ながら、その合間に、毎月自分たちのワンマンもありました。少しずつではあるんですけど、着実に自分たちのステージを各々磨きつつ、7月のワンマンに持っていけたんじゃないかなと思います。各々が目指してるパフォーマンスの形があると思うんですけど、それがうまくハマってたライブになったんじゃないかなと。あとは、新曲を毎月やっていく中で、今までは過去の曲を歌詞割りし直してやるスタイルだったけれど、毎月新曲を下ろしていく中で、自分たちの手札が増えてる感じというか、自分たちの曲で自分たちのライブができることがすごく楽しくて。多分それがお客さんにも伝わって、7月のワンマンの”House Party”ですごいボルテージが上がって、その一体感も積み重ねがあったからだと実感しました。

reina 2月に新体制になってまだ日が浅いので、とにかく今のリリスクを知ってもらいたいという想いで活動してきました。いろんなところでライブさせていただいて、だんだんライブに足を運んでくれるお客さんや、今のリリスクいいねって言ってくれる方が増えてきてるのを感じていて、着実に一歩ずつ、進めているのかなと思います。

hana 自分で一番感動したことは、やっぱり作品集がリリースされたこと。自分のiPhoneに入ってるApple Musicとかで、自分が歌ってる曲があるというか、自分が参加してる作品をリスナーとして聞けることが、ただただ感動です。

sayo お披露目の時と比べると、8人のキャラクターや色がはっきり出たのかなと思っています。EPは収録順でレコーディングしたわけじゃないんですけど、レコーディングを重ねるにつれてみんなの声の特性や色が深まっていて、最後に入っている”秒で終わるYABAI夏”でそれを一番感じられるような気がしてます。その成長がEPでも伝えられたと思うし、7月22日のワンマンライブでも伝わったんじゃないかなって。これからももっと8人の色を楽しんでもらえたらいいなと思っています。

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mana ライブでは、いろんな場所に行ったりステージの数を重ねて、この8人の空気感が出来てきている気がしています。WWWのワンマンは曲数も多くて尺が長くて、この8人でできるパーティーの1つの形、この8人だからこその空気感が掴めたんじゃないかなって。お客さんの反応を見ても、今のリリスクを楽しんでくれてる。過去の曲でも盛り上がるのも楽しいんですけど、この8人の新曲で一番盛り上がるような、今のリリスクの空気感ができてきたなって思ってます。EPについては、5曲のレコーディングをして、フィジカルも作って、ラジオやあのフラッグスビジョンで流れたり、タワレコに試聴機を置いてもらったり、本当に世界に音源を発信できてるんだなって、改めてリリースを実感できました。

malik 僕は半年間やったことないことにたくさんチャレンジさせてもらったなって。スタッフさんやファンの方とか、毎日新しい出会いと新しいチャレンジがあって、あっという間の半年間だったなって思ってます。

──新しいことにチャレンジした中で、印象的だったことってありますか?

malik 最初のレコーディングが、人生で一番緊張しました。箱に閉じ込められて歌わなきゃいけないみたいな。

mana (笑)

malik 音源を聴くだけでも自分でわかるぐらい緊張しちゃってて。それはそれで思い出にしたいと思ってます。

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tmrw もう半年経ってるんだ……みたいな。最近入ったばっかな気がするけど、もう半年経ってるんだみたいな、それだけ充実してた半年でした。だから、あっという間だったなって。

──それでは最後にminanさん。

minan 半年前と比べたら、みんな主体性とメンバーとしての自覚が出てきたとすごく感じています。きちんとメンバーの1人として人任せにせずにやっていこうっていう気持ちが見えてきたので、とても良いなって思います。あと、初めて撮影したミュージックビデオを見た時や初めてリリースしたEPのフィジカルが届いた時のみんなの反応がすごく良かったです。初心を忘れずにじゃないですけど、繰り返していったら、だんだん慣れてきがちなところも出てきちゃうかもしれないので、そういう部分で、今の本当にこの全てがはじめてで楽しくて嬉しくて感動してっていう気持ちをずっと忘れずに持ったまま活動していってほしいなって個人的には思ってます。

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──ありがとうございます。主体性やメンバーとしての自覚についてお話がありましたが、リリスクのメンバーになったと自覚した瞬間や思い出について教えてください。

ryuya ステージに上がった瞬間、袖からお客さんの前に出た瞬間ですね。今だから言えるんですけど、実はすごくプレッシャーを感じてたんです。やっぱり自分が応援していたリリスクは、女性アイドルグループだったので。本当にわずかでも、その違和感を感じる人はいるじゃないですか。その中で、最初のワンマンでお客さんの前に出ることになった時、結構なプレッシャーを感じていました。でも、WWWのワンマンでは、受け入れられたように感じられて、そういう意味では本当に心から楽しんで、ステージに上がれるようになりました。

reina 私は未だに、ふとした瞬間に楽屋張りとかに、lyrical school様って書いてあるのを見ると、「あ、私リリスクなんだ」って、びっくりすることがあります。このメンバーでステージに立つと、これまでのリリスクを受け継ぎつつも、自分たちなりにライブをしていると思います。その時も実感があります。あと、ラップ上手くなりたいと思ったんですけど、これまで人生でラップが上手くなりたいと思うことになるとは考えてもなかったので、リリスクなんだっていう実感が湧きました。

hana 私はリリスクになった実感は良い意味であまり感じてなくて。でも、一番それを感じたのは、元々私よりずっと前からリリスクのファンだった友達の友達がいて、その友達の友達を満を持してWWWに呼んだら、ライブを観に来てくれたんです。それで、めっちゃ刺激受けたと言ってくれて、その子自身も音楽活動をやってるんですけど「自分も頑張ろうって思えたよ」と。その時にリリスクになってよかったなって。そういうのは、そこで感じました。

sayo 一番最近だと、アクスタ(アクリルスタンド)ができて。自分のアクスタを持ってお出かけしてくれる人がいて、そこでちょっと感じました(笑)。

mana (笑)

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sayo あと、自分の生活にヒップホップが入ってきたことです。更新されたプレイリストがヒップホップ系だったり、YouTubeのおすすめにヒップホップの動画が出てきたり。好きな曲をプレイリストに入れたりしていて、ASOBOiSMさんやguca owlさんが特に好きです。いっぱい聴いて練習してます。

mana 私はやっぱりライブがやりたくてリリスクに入ったので、お披露目の時から、ステージに立って、お客さんが盛り上がってくれた時に一番今自分リリスクなんだって思うし、特典会やSNSのメッセージとかで、今日のライブのここが良かったとか、これ聴くと元気もらえるとか、自分がいろんな人の生活のプラスになってることを感じる時に、「リリスクで音楽をやってるんだ」って実感します。

malik 今『NEW WORLD e.p.』のジャケットがSpotifyとかで今までのリリスクのディスコグラフィーに並んで出てくると思うんですけど、僕はその並びを見ると、今のリリスクが繋がった感じがして、「自分はリリスクにいるんだ」って思います。あとはminan様を見る度に、「リリスクのminan様だ……自分、リリスクなんだ」って思ったりします。

tmrw ライブとかリリイベとかでたまに、ファンの方が「tmrw!」って叫んでくれることがあって、その瞬間にちょっと実感しますね。

一同 (笑)

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──minanさんは皆さんのことを見ていてどう思いますか。

minan ライブの前にセットリストを確認する時間があるんです。基本的にいつも私がやってるんですけど、他のメンバーがやってくれたりとか、ライブ中のMCや曲中のガヤだったり、みんな積極的にやってくれるようになったし、そういうところからメンバーとして、自分から動こうと思ってくれてるんだなって思います。

──セットリストについて、WWWのワンマンはこれまでの集大成的な形だったかと思います。お披露目の時から、どう変わったと思いますか?

minan ワンマンでの1曲目はお披露目ライブと実質一緒なんです。お披露目の日は私のソロが1曲目にあって、2曲目に”NIGHT FLIGHT”をやったんですけど、今回のワンマンは1曲目に”NIGHT FLIGHT”から始まった。どっちも来てくれた方はストーリー性があったし、その成長具合をダイレクトに実感してもらえたかなと思います。

プロデューサー・キムヤスヒロ それと、ライブを観ていて、自分やマネージャーが作った流れを超えてきた部分があったんですよ。例えば“ユメミテル”の最後のコールアンドレスポンスとか、メンバーが練習を重ねていく中で生まれたくだりだったり、メンバーのイメージがモロにハマった部分を軸に、今回のセットリストは考えました。WWWは新曲下ろしの時よりもやりやすかったんじゃないかなって。みんな思ってると思うけど、WWWでやった“House Party”で盛り上がった瞬間はすごく良かった。

minan そこですね!

キム 序盤のセトリにはあえて現体制の曲を入れてなかったのもあってか、“House Party”がかかった瞬間「待ってました!」という感じだった。もちろん、あの楽曲の強さはあるけど、メンバーが実践の中でだいぶモノにしてきていると思ったし、見ていて素直に面白かった。この曲であそこまでの盛り上がるんだっていうのはなかなか新鮮でした。

──最後にインタビューした時は“NEW WORLD”しかリリースされていなくて、その際はこの曲を代表曲に育てていきたいとおっしゃってたと思います。それからまた数曲完成して披露して行ったりする中で、思い出深い楽曲はありますか?

ryuya 僕は“House Party”が好きです。仮歌をいただいた時に思ったのは、男子メンバー3人がラップしたり歌いやすいキーの曲だなと。過去の曲を僕たちがやる時、どうしてもキーが合わなかったりとか、何となくグルーヴが難しかったりしていて、そういう意味で自分たちもすごく気持ちが入るし、好きにラップしたり、ステージの上で輝ける楽曲かなと思います。ヴァースは男の子が遊んで、フックには女の子のすごく綺麗な歌声が入ってくる、掛け合いもすごく魅力的な曲です。

reina 私は“mada mada da!”が好きです。新体制になってからの曲は私達8人に向けて書いてくださった曲ですし、ライブで披露するにあたって、リハーサル中に「お客さんと一緒に拳を上げれるような動きにしてみよう」「左右に揺れるような動きにしてみよう」とか、メンバー同士でアイデアを出し合って、実際やってみて、お客さんと一緒にライブで一つになって楽しめているような感覚があるので、すごく好きです。

lyrical school/mada mada da!(Full Length Music Video)

hana 私は“NEW WORLD”です。その後に何曲かレコーディングを重ねてきて、一番最初にフラットな状態でレコーディングしたのが一番良かったんじゃないかなって。“NEW WORLD”の最初の「lyrical school yeah!!」って掛け声もなぜか私がやったんですよ。それはALI-KICKさんがやってみてと言ってくださって、すぐOKを出してくれたんですけど、音源を聴いていてその時の自分の声が弾けていて良かったなと思ってて。

sayo 私も“NEW WORLD”で、リハーサルとかでもみんなで歌ったとき「やっぱり本当に“NEW WORLD”って良いよね」みたいな話をするよね。お披露目は初めてのことばっかりで、機械的に動いて、決められたことをやることに集中してしまってたんですけど、ライブを重ねるごとに少しずつですけど余裕が出てきて、改めて歌ってる時に本当に“NEW WORLD”の歌詞は心にくるものがあって、しみじみ思うんです。ライブでは“NEW WORLD”を最後にやることが多いんですけど、お客さんがうるうるしてくれていたり、最初は手が挙がらなかったけど、今はみんな一番最初のサビで手を挙げてくれる。“NEW WORLD”は最初の曲であり、ずっと歌い継がれていくんじゃないかなって。最高の曲から始まったし、これからもずっとそうなんじゃないかな。

mana 私も絶対に“NEW WORLD”です。最近MVを撮影した時のことを思い出すんですけど、うちらがまだ会ったばかりの時に撮影したじゃないですか。けど、今まで一緒にいた架空の思い出のビデオを作ろうという感じで、いろんなことをしたと思うんですけど、半年経ったら本当にそれが思い出になってるなって感じるし、あのMVを見るとすでに懐かしい気持ちになっちゃう。ライブでやると、他の曲とは違う感覚になるし、お客さんにもアンセムだねっていってもらえる。<Coachella(コーチェラ)>とかでやる時も絶対1曲目がいいなって勝手に思ってます。うちらがゆっくり上がってきて、バックライトに照らされて……って、そこまでイメージできるような一曲目なんですよ! これからも大事にしていきたいです。

lyrical school/NEW WORLD(Full Length Music Video)

malik 僕は“House Party”ですね。仮歌を聴いた時、めちゃくちゃカッコよくて早くレコーディングしたいと思ったんですよ。あと僕が歌い出しで「準備はどう?」って言うんですけど、それがめっちゃ気持ちよくて。ライブを重ねるごとに盛り上がりが良くなっているので、個人的に好きって言ったらその曲ですね。

tmrw 僕は“DRIVE ME CRAZY”です。

mana だと思ったー!

一同 (笑)

tmrw この曲で僕がサビをメインで歌うんですけど、リリスクではサビをみんなで歌うのが普通なんですよ。ほとんど僕が歌っているので、単純に歌っていてめっちゃ気持ちいいんです。最初レコーディングした時、最初は音域の高さもギリギリで不安だったんですけど、何回も歌って、声が出るようになってきてからは、本当に気持ちいいですね。

──minanさんはいかがですか?

minan 私も“NEW WORLD”です! みんなの話を聞いてて、最初に出した曲が今でも一番好きだって言えるのもいいなと思ったんです。結成4ヶ月目くらいで<SAKAE SP-RING 2023>に出演したんですけど、新体制初の名古屋で、しかも初の音楽フェスで、私たちの次に出るバンドさんのファンの方々が2、3列目までいる。正直アウェイでどうなるかドキドキしていたんですけど、“NEW WORLD”を最後に披露したら、そのお客さんもみんな全員メンバーと同じように手を振ってくれた。色々な方々にも刺さる曲なんだと改めて実感して、大切に育てていきたいなと思いました。

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──“秒で終わるYABAI夏”は、“秒で終わる夏”と“YABAINATSU”をアップデートさせたような曲ですよね。

minan やべー夏曲できたなって(笑)。

一同 (笑)

minan なんかバカな曲やりたかったので、夏だし。新体制でもできるそういう曲が増えてめちゃくちゃ嬉しいし、コールアンドレスポンスとかも曲中に入れるようにして、ライブを重ねていくごとにアップデートされていくのも楽しいです。

──過去の楽曲を下敷きに新しい曲を作るという発想が面白かったです。

キム できるだけ何をやっても良いっていう感じにしたかったんですよ。今のEPの曲がこの8人の曲っていうのはその通りだし、僕からしたら今までの曲が全部リリスクの曲だから。この8人でどう調理しても何をやっても別に僕たちの勝手でしょ? という風に思ってるんですけど、そういうことを徐々にやっていけたら良いと思っていることの一つでした。こういうことをやっていけたら面白いなって、A&Rの細田さんと話していて膨らむので。

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──それでは最後に、グループとして、そして個人として今後の展望について教えてください。

ryuya さっき<SAKAE SP-RING 2023>の話もあったんですけど、アウェイの環境で、周りのお客さんもリリスクの名前も何も知らない中で、音楽を聴いて手を挙げてくれるみたいなのって本当に素晴らしいと思ってて。僕的にはあそこがリリスクの出発点だった印象なんです。リリスクの音楽は色々な壁を取っ払って色々な方に良いと思ってもらえる音楽だと思うので。ジャンルやお客さんの層とか、 そういう壁を越えて、どんどんライブをしていきたいと思います。それと、個人では曲を作りたいなって思ってます。このチームのスタッフやメンバーってめちゃくちゃクリエイティブで、すごく刺激を受けるんですよ。そこで僕ができること、やりたいことは自分の曲を書くことだなって。そこでトラックだけなんですけど、MIX CD『ONE SECOND AWESOME SUMMER MIX』に曲を入れさせてもらいました。曲を書くことが自分に一番フィットしていて、バンドでギターを弾いていたバックボーンや、自分の聴いてきた音楽をアウトプットできるものだと思うので、今後は力を入れてやっていきたいです。生の楽器のエッセンスを入れた曲を作っていきたいと思ってます。

reina ryuyaくんも言ってたんですけど、ライブを見ていいなと思ってもらえるパフォーマンスだったり楽しい雰囲気を作っていけたらなと思ってます。それとラップとは別に、写真を撮られることが楽しくて。リリスクの周りには素敵なデザイナーさんやカメラマンさんがいらっしゃるので、一緒に何か作品を作ることができたらなって思います。

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hana ryuyaくんの言う通りで、色々な層の方に刺さるようなグループになっていけたらいいなと思ってます。アイドルフェスとバンドの方々が出るような音楽イベントにも出させていただくことがあって。アイドルフェスは「推し」の盛り上がりがあるし、音楽フェスはいい意味でお客さんと距離感が保たれてるというか。そのどちらにも出演できるのがリリスクの魅力で、どちらの路線でもいけたらなと思う。Qeticで掲載しているコラムもより磨いていって、もっと大きなものにしていきつつ、そこから派生してZINEとか作れたらいいなって思ってます。 最近、写真を載せるとファンの方に「写真展ができたら行きたい」と言っていただいて。メンバーでも他の方でも、積極的に写真を撮影していきたいです。

sayo 自分はヒップホップを聴いてこなかった身として、リリスクの音楽はヒップホップを聞いてこなかった人がここまでハマれる音楽なので、もっといろんな人に聞いてほしい。枠とかジャンルをすっ飛ばしてリリスクだけの新しいジャンルを発信し続けられるかっこいいグループでいれたらなって思います。本当にみんないろんな才能を持っていて、明確に目標が決まっているメンバーも多いんですけど、私はやりたいことを模索中で。でもずっと歌うことが好きですし、声を使う仕事がしたいとずっと思っていました。minanちゃんのラジオに出演させていただいたり、全部勉強中なんですけど、声を使った仕事の幅を広げられるよう磨いていきたいです。

mana 今みんなが言ってくれたように、たくさんの人に聴いてほしいし、ライブを観てほしい。ryuyaくんがEPリリースの時にツイートしてたんだけど、アイドル好きもヒップホップ好きも、そういうのは関係なくて、全ての音楽好きに届いてほしい。まさにその通りだなってすごい思って、今のリリスクがやっている音楽はアイドルやヒップホップとかそういう型にはめられるものではないのかなって、やりながら思い始めてます。私もいろんな曲を聴くんですよ。ハロプロとかアイドルもすごい好きだし、Awichさんも大好き。もちろん洋楽も聴く。前にインタビューの時にmalikが、何になりたいわけじゃなくて「リリスクはリリスクとしてやっていけたらいいよね」と言ってて、それがもっとうちらの作る音楽やライブで表現できたらいいなって思います。ライブが1番楽しいし、ライブをいっぱいやりたいから、もっとこの8人のステージのクオリティを上げて、どこで誰に見られてもカッコいい、好きになってもらえるようなライブをできるようになりたいです。

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──MIX CDにはmanaさんの曲も収録されてるんですよね?

mana 最初のオープニングの声と、あと自分が昔作った曲をリミックスして入れていただいています。趣味で曲を作ってたんですけど、でもそれはほんとに遊びで。2年前ぐらいにiPhoneのカメラがぶっ壊れてめっちゃムカついて曲を作ったんですよ。その曲をリリスクのオーディションの時に送って、面白いって言ってもらって、改めてちゃんとリミックスして、 人間が聴ける曲になったというか(笑)。ただの怒りだったものが作品になって「すごい!」と思って。だからそういうのをもっとやれたらいいなって。リリックを書くのは面白くて好きだし、ちょっと癖ある面白いラップが好きで、そういうのが好きだなと思って作った曲だから、もっとリリックいっぱい書きたいし、面白い曲を作りたいです。

malik 僕も今はとりあえずたくさんの人にリリスクを知ってもらいたいっていうのと、あと「リリスクっぽさ」を知ってもらいたいです。 〇〇っぽい、〇〇っぽくないとか、そういうことはどうでも良くって、リリスクはリリスクだから。リリスクをみんなの共通認識として作っていきたいです。あと、どこに出ても恥ずかしくない、カッコよくて、可愛い、感動を与えられるようなスキルを磨きたいです。

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──“DRIVE ME CRAZY”のMVはmalikさんが監督してるんですよね。

malik 監督と原案にチャレンジさせてもらいました。僕、元々絵を描くのが好きで、とにかくクリエイティブなことが大好きなので、どんどんチャレンジしていきたいです。

tmrw 僕はリリスクのオーディションを受けるまで、リリスクの存在を知らなくて、YouTubeでライブ映像を見て、それで初めて知ったんです。アイドルについては概念をあまり持っていなかったんですけど、8人のリリスクは可愛いとカッコいいが共存してるすごい面白いグループだなと思って、そこをもっと引き立たせられたらなって思ってます。

lyrical school/DRIVE ME CRAZY(Full Length Music Video)

──先ほどギターで弾き語りされてましたよね。

tmrw リリスクに入る前はインスタで弾き語り動画を上げたりしてたんですけど、その時と今では歌い方がもうまるで違って。弾き語りって座ってるじゃないですか。

mana (笑)。今立ってるもんね、ずっと。

tmrw 個人的に座って歌う方が好きで、しっくり来るんですよ。リリスクに入ってから、歌ってこなかった方法で歌ってるから、もっと自分にしかできない、自分らしい歌い方をしたいです。“DRIVE ME CRAZYも歌っていて新鮮で楽しかったです。僕もヒップホップを聴いてこなかったので、もっといろんな音楽を聴いて、知識を増やしていきたいなって。

malik トゥモちゃんは楽屋とかでめっちゃ音楽聴いてるんですよ。めちゃめちゃ新しいヒップホップとかディグってて。

tmrw 最近はずっとJin Doggさんばかり聴いてますね。厳つくて、ザ・男らしいっていう人が好きなんです。男臭い、髭生えてて。本当は髭を生やしたいです。髭が似合う男になりたいですね。

mana かわいい。“長瀬”っぽいって言われてたしね。

minan “長瀬”目指しなよ!(笑)ギターとバイクとさ。本当にみんな色々できることがあるので、例えばryuyaくんが作った曲にトモちゃんがギター弾いて歌うとか、manaが作った曲に誰かがラップを乗せるとか、hanaが他のメンバーの写真撮るとか、メンバー間でクリエイティブを完結させるみたいなことができたらいいなって思ってます。それがカジュアルに、ちょっとやってみたみたいな感じで出していける環境があったらいいなって。

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──minanさん個人としてはどうですか?

minan うーん、そうだな。たくさん遊びに行く!

malik 一番可愛い(笑)。

minan リリスクに全力投球するためにも、 ちゃんと息抜きできる自分の趣味とか好きなこととかをしっかり見つけようって思っていて。いろんな場所に遊びに行ったり、友達と会ったりとか、本読んだり、みたいなインプットもちゃんとしつつ、バランス取っていけたらいいなと思っています。健康第一!

キム それぞれやりたいこと、やれることを見つけたり探したりしている中で、何でもすぐに試せる環境を作れないかって僕やminanは考えています。そんな遊び場が用意出来れば今は点でそれぞれに存在している個の力が、線になったり、上手くいけばもう少し立体的な見え方になっていくんじゃないかなって。その為にも、どんどんとにかく人が触れられるものを作るっていう、そういう癖や習慣をこのグループの中で作っていきたいですね。もっと言えば、この8人が好きで楽しくやっていることに、僕は個人的にめちゃくちゃ振り回されたい。「DJブースからめちゃくちゃ炎を出したいんですけど」とか言われて、「え!?」って俺が青ざめるみたいな関係であってほしい。そういうバランスになったら良いなって思ってます。

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取材・文/Koichiro Funatsu
撮影/hana(FILM)、Koichiro Funatsu(DIGITAL)
撮影協力/HALF MOON STUDIO

INFORMATION

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『NEW WORLD e.p.』

2023.07.19(水)
VICL-65851
POS:4988002 93178 1
2,200円(税込)

配信はこちらから

Negicco × lyrical school
Avec Summer Breeze 2

日程:8月30日(水)
時間:開場 17:30/開演 18:30
会場:Veats 渋谷

詳細はこちら

全国ツアー
lyrical school tour 2023 “NEW WORLD”

lyrical school tour 2023 “NEW WORLD” at 福岡DRUM Be-1
日程:9月3日(日)
時間:16:00/16:30
会場:福岡DRUM Be-1(福岡県)

lyrical school tour 2023 “NEW WORLD” at 柏PALOOZA
日程:9月9日(土)
時間:14:30/15:00
会場:柏PALOOZA(千葉県)

lyrical school tour 2023 “NEW WORLD” at 名古屋RAD HALL
日程:9月17日(日)
時間:15:00/15:30
会場:名古屋RAD HALL(愛知県)

lyrical school tour 2023 “NEW WORLD” at 心斎橋DROP
日程:9月18日(月・祝)
時間:14:30/15:00
会場:心斎橋DROP(大阪府)

【Final】lyrical school tour 2023 “NEW WORLD” at 恵比寿LIQUIDROOM
日程:10月1日(日)
時間:15:15/16:00
会場:LIQUIDROOM(東京都)

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