メディアアートの最前線で世界的に活躍する真鍋大度と、国内最高峰のインディペンデント・レーベル / プロモーターのBEATINKがタッグを組んだ、前例のないフェスティバル<FUTURE FREQUENCIES FESTIVAL>(以下、FFF)がいよいよ今週末、7月11日(土)・7月12日(日)に開催される。
本イベントの母体となったのは、真鍋大度が2009年より22回にわたって継続し、次世代クリエイターの育成プラットフォームとしても機能してきたシリーズイベント「Flying Tokyo」だ。そこに、かつて伝説的フェス「Electraglide」を手がけ、国内外の重要な作品を世に送り出してきたBEATINK独自のネットワークと企画力が合流。音楽・アート・テクノロジーの領域を横断する、総合プラットフォームへと進化した。
そして、この前衛的な企みの舞台となるのが、高輪ゲートウェイシティに出現した実験的ミュージアム「MoN Takanawa」だ。今回はアーティスト紹介ではなく、新聖地が持つ空間の魅力と、そこで展開される多層的なアートプログラムを解説する。
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「MoN Takanawa」を巡る4つの多層空間
「MoN Takanawa」の内部は、それぞれ異なる体験をもたらす複数のエリアで構成され、イベント中は各ステージ間を自由に移動できる。今回の開催にあたり、各エリアの空間演出にも注目したい。
【 B3F | Box 1000 】 メインステージの圧倒的なイマーシブ空間

FFFの核となるメインステージ。ここでは全面LEDに囲まれた最先端のステージが用意され、Joy OrbisonやKNOWERといった世界のトップアクトが、音楽と完全に同期したヴィジュアル演出とともにパフォーマンスを行う。
【 2F | Box 300 】 音と映像が実験的に交錯するラボ

音楽パフォーマンスの枠を超え、オーディオ・ヴィジュアル・ライブやヴィジュアル・インスタレーションがディープに展開される空間。真鍋大度+Kyle McDonaldによるインスタレーション「Transformirror FFF ver.」が展示されるほか、真鍋がその才能を見出した新鋭クリエイターたち(Keigo Yoshida、Sogen Handa、Alminium、中田拓馬)がここに集結し、最先端の表現を提示する。
【 3F | Sea Lab 】 空間を染め上げるインスタレーション

施設内の「Sea Lab」エリアでは、マルチディシプリナリー・アーティスト・YOSHIROTTENによるインスタレーション展示「Sunbient Game」の体験が可能。空間全体がひとつのアートピースとして機能する。
【 4F | TATAMI 】 トークと貴重な映像上映が展開する異空間

ミュージアム内に突如現れる、和のアイデンティティを感じさせる空間。ここではアニメ監督・演出家である渡辺信一郎氏のレアな短編作品『A Girl meets A Boy and A Robot』が特別上映され、トーク登壇も決定。さらにLoraine James×真鍋大度による貴重なアーティスト・トークなど、思考を刺激するプログラムが用意されている。

真鍋大度は今回のステートメントで、「目指しているのは、日本から世界へ発信することではない。世界中の表現者や観客が、新しい文化に出会うために日本を訪れる理由をつくることである」と語る。
既存の価値をなぞるためではなく、異なる背景や価値観、実践が交差することで、まだジャンルや名前が与えられる前の「新しい視点や方法」が自然に立ち上がる環境。それこそが「MoN Takanawa」という場所であり、このフェスティバルが仕掛ける最大の実験なのだ。
五感で楽しむ都市型カルチャー体験
FFFの魅力は、屋内ステージのテクノロジーだけに留まらない。今回は「MoN Takanawa」の全館を使用し、施設全体をフルに使った多層的なライフスタイル体験が用意されている。
本イベントは再入場が可能となっており、各ステージ間の移動は完全に自由。シームレスに行き来しながら、それぞれの空間が持つ異なる熱量やアート展示に没入することができる。
さらに、FFFオフィシャル・バーに加えて、施設内の「MoN Park Cafe」や「MoN Kitchen」でもフード・ドリンクが楽しめる他、ストリートカルチャーとも親和性の高い話題の人気ドーナツ店「SON OF A TOM」、何度も改良を重ねた自慢の看板商品のキューバサンドを提供する「south yard kitchen HARE」の出店も予定されている。
また、イベント開催中には心地よい風を感じられる「足湯テラス」や、都市の新たなあり方を提示する「MoNファーム」といった施設内エリアへのアクセスも可能。最先端のノイズや電子音に脳を揺さぶられた後、足湯に浸かりながら余韻に浸るような、五感をフルに使ったカルチャー体験が用意されている。

単なる音楽フェスを超え、都市における「これからの文化の発生現場」を五感すべてで遊び尽くす2日間。「MoN Takanawa」という巨大な実験場へ、ぜひ足を運んでみてほしい。
EVENT INFORMATION

FUTURE FREQUENCIES FESTIVAL 2026
lineup:
DAY1 – 7.11(Sat) Joy Orbison, The Sabres Of Paradise (Club Set), Nosaj Thing x Daito Manabe, Loraine James, Marihiko Hara, Mount XLR, Keigo Yoshida, Sogen Handa, Alminium
DAY2 – 7.12(Sun) Knower [full band show], Kassa Overall, Hakushi Hasegawa, YPY, Kei Matsumaru, Takuma Nakata
venue:MoN Takanawa – B3F Box1000 / 2F Box300 / 3F Sea Lab / 4F Tatami
time:Open/Start 15:30
主催・企画制作:Studio Daito Manabe / Beatink / Fil
共催:MoN Takanawa: The Museum of Narratives
協力:Arts Council Tokyo
tickets:
1日券 | 1 Day Ticket
– DAY1(Standing): 12,000円(税込)
– DAY1(2F指定席-Box1000): 14,000円(税込) ※メインフロア(Box1000)の2階指定席付き
– DAY2(Standing): 14,000円(税込)
– DAY2(2F指定席-Box1000): 16,000円(税込) ※メインフロア(Box1000)の2階指定席付き
通し券 | 2 Day Ticket
– Standing: 23,000円(税込)
– 2F指定席(Box1000): 27,000円(税込) ※メインフロア(Box1000)の2階指定席付き
★イープラス https://eplus.jp/fffestival2026
★LAWSON TICKET https://l-tike.com/fffestival2026
★BEATINK https://beatink.zaiko.io/e/fffestival-2026
漂流音楽

漂流音楽(Hyoryu Music)は、2022年2月16日に国内外の音楽を紹介するメディアとしてInstagramを拠点に活動を開始。新譜情報を中心に、フェスやライブ情報も発信している。活動開始同年には初の紙媒体『漂流音楽マガジン VOL.1 -too many music to follow…-』を刊行。以降も制作を続け、現在はVOL.4まで刊行している。DJコレクティブとしての顔も持ち、渋谷 club bar FAMILYにて自主企画イベント「NEIGHBOR」を毎月開催中。ジャンルの壁を超えた音楽体験を届けることを軸に、メディア・出版・イベントの三つの軸で活動を展開している。