ヴィジュアル・アートに革命をもたらした英国出身のアーティスト、ブライアン・イーノ(Brian Eno)が、コロナ禍において初となる大規模な展覧会<BRIAN ENO AMBIENT KYOTO>を、京都の京都中央信用金庫 旧厚生センターを舞台に2022年6月3日(金)より開催する。開幕を約1ヶ月後に控え、一般前売チケットの販売を開始すると共に、展覧会の全ラインナップと、横尾忠則氏から寄せられたコメントが公開された。
今回発表された全ラインナップの注目点は、ブライアン・イーノの代表作3作品全てが一堂に会することと、世界初公開作品となる『Face to Face』の展示だ。築90年の歴史ある京都中央信用金庫 旧厚生センターがイーノのアートで彩られることになる。今回新たに発表されたのは、イーノの代表作のひとつ『Light Boxes』と、世界初公開作品『Face to Face』の2作品。
代表作『Light Boxes』
『Light Boxes』は光りながら常に新たな色彩の組み合わせへと変わってゆく、LED技術を駆使した光の作品。作品の表面下にあるボックスが照らされ、光の色の組み合わせがゆっくりと変化すると共に、作品に対する見方も変化する。流れるような光の魅惑的な世界に引き込まれる。
世界初公開作品『Face to Face』
世界初公開となる『Face to Face』は、ランダムなパターンとその組み合わせによって、予期せぬアート作品を生み出す可能性を追求した作品だ。実在する21人の人物の顔をそれぞれ1枚の静止画に収めた小さな写真群から始まった。特殊なソフトウェアを使い、画像は1つの本物の顔から別の顔へと、ピクセル単位でゆっくりと変化していく。これが、実際には存在しなかった人々、中間的な人間など、一人一人の本物の顔の間に「新しい人間」の長い連鎖を生み出し、毎秒30人ずつ、36,000人以上の新しい顔を誕生させる。
横尾忠則 コメント
ロキシー・ミュージックでのイーノのルックスとファッションは美術を学んだ彼をやがて現代音楽の世界に接触するのではと予感していたが、彼は磁石のようにあらゆる要素を肉体化していった。──横尾忠則(美術家)
EVENT INFORMATION
BRIAN ENO AMBIENT KYOTO
2022.06.03(金)〜08.21(日)
OPEN 11:00 /CLOSE 21:00(入場は閉館の30分前まで)
京都中央信用金庫 旧厚生センター
京都市下京区中居町七条通烏丸西入113
チケット:
【前売り】
平日/一般 ¥1,800 専・大学生 ¥1,300 中高生 ¥800
土日祝/一般 ¥2,000 専・大学生 ¥1,500 中高生 ¥1,000
【当日券】
各200円増 小学生以下無料
主催:AMBIENT KYOTO実行委員会(TOW、京都新聞)
企画・制作:TOW、Traffic
協力:α-station FM KYOTO、京都METRO、CCCアートラボ
後援:京都府、京都市, ブリティッシュ・カウンシル、FM COCOLO
機材協賛:Genelec Japan、Bose、Magnux、静科
特別協力:Beatink、京都中央信用金庫