ワタリウム美術館ミュージアムショップ「オン・サンデーズ」にて「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」第三期の最優秀作家である新井健(あらいたける)の個展<OUTTA STEP>が10月14日(日)まで開催中。
展覧会最終日の10月14日(日)夜からは、NINJAS、SARATOGA、DRAMATIC BOYSらを迎え、パーティーが開催される。
「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」の成果展覧会に出品した、クラブの摘発に端を発した風営法問題をテーマにしたインスタレーション『Survival Dance』で金賞を受賞した新井健。本展は《Survival Dance》で展開したテーマに新作を加えてアップデートし、規制によって消されつつある「渋谷のクラブカルチャー」にオマージュを捧げるパーティーとなる。
過去、オン・サンデーズでデビューした第1期金賞受賞者・弓指寛治、第2期金賞受賞者・磯村暖に続く新しい才能を要チェックだ。
アーティスト・ステイトメント
「OUTTA STEP」
縮まる渋谷 踊れるエリア そのアウトサイダー クラブ青山蜂
歴史紡ぐ音に光放ち揺れる3階/世代超え人種超え集う祭り
針が上がる午前0時、パーティーは終わりだ
誰が始めた再発するクラブの摘発/
この国じゃ手を取り合う悪法とダンス
疑いの目蔓延るダンスホール/
「踊らせた容疑」で止まるミラーボール
認識が命って インチキは覆してくれ 過去の見せしめ
すべては再来年のための帳尻合せ その先は見据えない勢い任せ
裏の事情コネクション痴情 薄っぺらい都合で動く日常
ローカル排除して失うオリジナル/ガラス張り空っぽなビルが隙間なく
見慣れたあのタグもガレキ行き 見上げた空充す紅白のクレーン
ノイローゼで死に逝く梟 この夜は 誰のもの
ようこそここは踊れない国 danceforfreedom踏み出すのみ
新井健 プロフィール
1991年千葉県館山市生まれ。2016年東京藝術大学美術学部彫刻専攻卒業。
2018年 ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校第3期卒業、金賞受賞。
主にレーザーアニメーションを駆使し、社会のウラに潜むマテリアルや事象を見つめ、自らの体験を基にした作品を制作している。
近作として、2016年から活動の場としていたクラブ・青山蜂の摘発を契機に、アートの視点からダンスやストリートを通じて法律やメディアの歪みを告発したインスタレーション「Survival Dance」(カオス*ラウンジ五反田アトリエ, 東京, 2018)を発表した。
またアーティストチームMESの要として活動。半蔵門ANAGRAやTAV GALLERYでの個展、TRANS ARTS TOKYO、現代美術ヤミ市などのイベント出展の他、クラブイベントに始まりライブ、ファッションショーや企業イベントの演出を行い、様々なカルチャー/ストリートの表現者とコラボレーションするプロジェクトでも活躍中。代表作はSh0h feat. MES「Re:Humanize」。
EVENT INFORMATION
THE FINAL_make some noise
2018.10.14(日)
19:00-23:00
LIVE
SARATOGA
NINJAS
村井智
KΣITO
BATIC
DJ
DRAMATICBOYS(秘境祭 / PLAYA / 都会)
VJ
MES