キュートでポップでカワイイ。口枷屋モイラの世界
アヒル、牧場、ケーキ、猫……。これらをモチーフにした口枷(くちかせ)があることをご存知だろうか? フォトグラファー、フェチレイヤーとして時代の先端をいく口枷屋モイラ(くちかせや・もいら)だが、セルフポートレイトでも優れた作品を発表している。
そんな口枷屋モイラの3回目となる個展<口枷屋モイラのヴンダーカンマー>が10月4日(日)から10月25日(日)まで四谷・Gallery Photo/synthesisにて開催中だ。
今回の個展はデザインフェスタで展示した「オリジナル口枷シリーズ」のみで構成。代表作の「アヒル式口枷 Piyoco」を含む、オリジナル口枷の実物と口枷屋モイラ自身がそれを咥えたセルフポートレートを同じキャンバス内に額装した作品が10点。うち2点は今回の個展用に新たに制作されたもの。口枷屋モイラ自身「気に入っている」という自信作。加えて7点の口枷ポートレートと口枷少女モイラちゃんシリーズより5点のパネルも展示されている。
口枷屋モイラの名前にある「口枷」とは拘束具のこと。喋れなくするために口に咥えさせるときに使うものだ。用途として本来、SMでのギミックなのだが、口枷屋モイラの制作する口枷はキュートでポップでそしてカワイイ。
さまざまな口枷が存在するが、「和」「医療」「ロリータ」とい3つのテーマ分類することができるという。現存するだけで20種類以上あるとのこと。まだポートレートになっていない口枷作品もあるというのだから今後、発表の機会が待ち望まれる。
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