もっとTAMA ZOOのネコたちについて知りたい!

多摩動物公園スタッフの方に、TAMAZOOのネコたちについて伺いました。

——<ネコ展>で展示されている動物たちは、それぞれ何頭飼育されていますか?

トラ2頭、ライオン17頭、ユキヒョウ6頭、チーター13頭、サーバル6頭です。(2月16日現在)

【触るとキケン?】猫好きにはたまらない…。可愛くて、カッコいい野生の“肉球”に会いに行ってみた。 art150309_neko_13

アムールトラ【画像提供:多摩動物公園】

——野生のネコについて、飼育の難しさを教えてください。

イエネコと異なり、野生動物は体調が悪いことを態度に出しません。そのため動物の体調を理解し、把握することが一番難しいことです。当園で飼育しているネコ科動物の多くは、絶滅の危機にあります。飼育・繁殖は困難ですが、来園者のかたに現状をお伝えし、遺伝的な種の保存にも貢献していくことが大切だと考えています。

【触るとキケン?】猫好きにはたまらない…。可愛くて、カッコいい野生の“肉球”に会いに行ってみた。 art150309_neko_14

チーター【画像提供:多摩動物公園】

——飼育をされてきた中で、印象深い出来事がありましたら教えてください。

私はライオンの飼育係を6年間担当していました。ある雌のライオンが妊娠し、出産のために他のライオン達から離したのですが、その母親は出産後、育児放棄に近い状態となってしまいました。

子どもに授乳を行わない状態であったため、やむを得ず人工哺乳に切り替え、母親の体調のケアを行い、元々仲が良かった雌を個室の近くに移動させることでストレスを減らす対策を取りました。その結果徐々に授乳を再開し、最終的には親子で群れに戻ることができたのです。このケースから、群れで行動するライオンは個体同士の関係性をよく理解すべきであること、母親へのケアがより重要であることを学びました。

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ライオン【画像提供:多摩動物公園】

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