昨今のコロナ禍中、おうちにいる時間が増えたという方も多いことだろう。
これほどまで多く、そして唐突におうちにいる時間が増えてしまうと、余暇をどう過ごしたらいいのかわからない。なかには、家でヒマを持て余してしまっている方もいらっしゃるはずだ。
かくいうQetic編集部も、おうちで何をしたらいいんだろう、なんて思いにふけりながらNetflixで配信中の映画やドラマなんかを観ていたところ、こんな考えがふと頭をよぎった。「アーティストの人たちってこの作品を観て、どんなことを考えているんだろう?」
ということで、Qeticではこの度、Netflixで現在配信中の映画やドラマ、ドキュメンタリーなどの映像作品の中から、アーティストの方々にひとつの作品を選んでいただき、その作品に対してどんな思いや感情を抱いているのかを赤裸々に語っていただいた。彼らの意見を聞いた上で作品を観れば、きっと思いを共有できるはず!
第29弾となる今回は、シンガー・ソング・ライターの児玉 奈央が語る『ニーナ・シモン~魂の歌』。
児玉 奈央 – 『ニーナ・シモン~魂の歌』
尊敬している人や、有名な人に会うとき、
緊張するということは誰にでもあると思うんだけど、
それは自分の抱いているイメージ(つまりその人の周りに起こっている「現象」なのかも)に対して緊張感を感じているからなのかなと思う。
最近は誰かに対して緊張しそうになったら、
観察してみることにしている。
この人は何を大切にしているのか、話し方のクセ、表情、ユニークなところ……。
そうしていると、だんだん「現象」のことは気にならなくなってくる。
多くのシンガーや音楽家がそうであるように、
私もニーナシモンにたくさんの影響を受けた。
ステージの上のニーナは怒っている時も、
不機嫌な時も、ご機嫌な時も、どんな時も音楽そのものだ。
ニーナの哀しみや脆さ、
コントロールなんて到底出来ないような現象をまといながら、
「I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free」と
自由を歌うニーナの姿に、心を打たれます。
今、観るとさらにずしんと来るドキュメンタリー。
『ニーナ・シモン~魂の歌』
▼合わせて読む
Vol.26 TAWINGS – 『フレンズ』『ミス・アメリカーナ』『スキンズ』
Vol.27 スズキカズシゲ(I Saw You Yesterday) – 『昭和元禄落語心中』
Vol.28 MINAKEKKE – 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
INFORMATION
児玉 奈央
1980年3月9日生まれ。神奈川県出身。
16歳の時、Carole Kingの「Tapestry」を聴いて衝撃を受け歌い始める。
2005年唄とマンドリン、ギターからなるアコースティック・ユニット ”YoLeYoLe”を結成。湘南を拠点に全国の野外イベントやカフェ等数多くのライブツアーを行い、各地で人気を得る。
2009年1st Solo Album『MAKER』 を、2010年2nd Album『SPARK』をリリース。2011年7月 “児玉奈央と青柳拓次” 名義で、カバーアルバム『Family Songs』を発売。
2013年4月永野亮プロデュースによるミニアルバム『MAGIC HOUR』をライブ会場とオンラインショップ限定でリリース。
2019年4月、セルフプロデュースによる9年振りのニューアルバム『IN YOUR BOX』をリリースし、アルバムリリースツアーを開催。
2019年12月Kan Sanoとの共作シングル「瀬戸際のマーマレード / SUIMENKA Destiny」を配信でリリース、2020年2月同シングルを限定7inchでアナログ化。
TV-CMソングの歌唱でも活躍中。心地良く柔らかいながらも、時に力強い唄は人の心にまっすぐ届く。印象的なその唄声に魅了されるファンが多い。
RELEASE INFORMATION
コーヒー・シェイク / アイノウ
Nao Kodama × Kan Sano
2020.07.03(水) Digital Release
2020.08.26(水) 7” VINYL
LUNCH TIME RECORD / Tuff Beats / TUFF VINYL