カルチャーメディアの運営やWebサイト制作でおなじみの株式会社CINRAが入場無料のライブイベント<exPoP!!!!!>の100回目を8月20日(日)に開催。なんとダメ元で野音の開催を申し込んだところ、この日を確保できたことから、周辺エリアで“大人の文化祭”と銘打った<NEWTOWN>も合わせて開催することになったそう。
8月19日(土)、20日に、日比谷公園にれの木広場で開催された<NEWTOWN>、今回は2日目に潜入。普段見ることのできない顔ぶれのトークイベントやマーケット、フードカートなどが、程よいスペースで展開された模様をレポートします。
ストリートフードカート
2日合わせると、なんと17ものフードカートが出店していること自体、いわゆるフェスご飯でもワガママになっているわれわれにとっては、ありがたいバラエティの豊かさ。
ピザ、ハンバーガー、カレーに居酒屋さん風煮込みまで多彩な料理に加えて、イベントでも定着しつつあるクラフトビールを出してくれるフードカートも。
今回の出店は、「FOOD CART GASTRONOMIE=東京美食屋台」というチームでの参加で、青山の国連大学で開かれているフードコートでおなじみの、といえばわかる人はわかるはず。なるほど、チームだから、フードのジャンルも被らずバランスよくいろんなメニューを楽しめるってわけです。
そして、各々、車そのものがお店か? というぐらいポップだったり、レトロビンテージだったりするカート自体もじっくり見るとかなり楽しい。まさにフード業界のストリートカルチャーの先頭を走るのがFOOD CART GASTRONOMIEというわけです。
イベントのフードといえばB級グルメや露店的なものだと思ったら、かなり意表を突かれる本格的なピザ、タコス、ドリンクだとバリエーション豊かなレモネードなどなど、目移りしまくった挙句に食したのは、日曜日だけ出店していた「牛煮込屋 赤ねこ」の煮込み丼。これ、煮込みだけで日本酒や赤ワインにも相当合いそうな濃厚なお味でした!
他にも行列ができていた「good hood food」のタコスや、注文を受けてから焼き始める「PIZZA VAN」(ちなみにピザの移動販売を東京で初めて行ったお店だそう)のピザ、新日本橋のコーヒーとアイスクリームが評判の「Mighty Steps Coffee Stop」などなど、気になるお店が目白押し。正直、食べ足りない気分に陥りました。
カルチャーマーケット
カルチャーマーケットは、さすがアーティストとの信頼関係が強いCINRAならではのラインナップ。
まず、アーティストがテーマに沿って自身の本を拠出する「MUSICIAN’S BOOKSTORE Powerd by Kyash」。ぼくのりりっくのぼうよみは特に人気だったようで、オープン前から行列ができ、早々に完売したとか。
他にもあいみょんやBOMIら、作品性からして「どんな本を読んでいるのか?」興味深いラインナップと、チョイスの理由を書いたキャプションを読むだけでも相当、テンションが上がりました(実際のチョイスはこちら)。しかも新たな入金システム「Kyash」を使って、自分で値付けできるのも醍醐味でした。
さらにイラストや刺繍アーティストがリクエストに応えてオリジナルをその場で作成してくれる「Anonymous Camp」も、物作りをその場で見る楽しさがちょっと他のマーケットにはない新鮮味にあふれていました。
中でも陶器の金継ぎにヒントを得た、金箔や銀箔をTシャツやトートバッグに施すアートは、例えば洗濯しても取れないシミの部分に金箔プリントを施して、新しい一着にすることも可能という、「プリント」の新しい概念が新鮮でした。
もちろん、Tシャツを持参していない人も、こだわりの素材やデザインのTシャツから選んで箔をプリントしてもらうことも。かっこいいのにシックだし、オリジナルな一点がゲットできるということで人気を博していました。
カルチャーマーケットでは他にもとんぼせんせいや小田島等、小山健らによる「似顔絵マーケット」にもお客さんが早くから詰め掛けた様子。なかなかこれだけの作家が一堂に会することは珍しいのですが、そこは「CINRA STORE」で彼らの商品を取り扱っているというバックボーンがあるからなんですね。
また、音楽好き垂涎の「INDEPENDENT LABEL MARKET:TOKYO」が今回、初出店。〈Rough Trade〉、〈Mute、XL〉、〈Domino〉、〈4AD〉から、コアな海外レーベルのアナログ、カセット、Tシャツなどのグッズが程よくセレクト。
バカボンパパがアラブの装束をしたオマール・スレイマンのTシャツは、来日時に買い逃した人には奇跡の再会だったかも!?